天台宗の古刹寺院を訪れると、その開放的な境内には、一般の人々の信仰を受け入れる奉納物があります。その代表的なものが、西国三十三所観音の石仏です。山間にある古刹では、山麓に小さな巡礼道をつくって、三十三所それぞれの霊場を示す観音の石仏が配置され、一般の人々がお参りできるようになっています。江戸時代、人気のあった西国巡礼は、一般の庶民にとって、だれもが手軽に行えるものではありません。そのため、近くの古刹寺院でミニ巡礼としお参りできるようにしているのです。斑鳩寺は街中の平地にある古刹寺院ですが、その境内にも三十三所の観音石仏が祀られていて、参拝者は手軽に霊場巡りの感覚を味わえるようになっています。番外では信州信濃の善光寺如来の像もあります。多くの人々の信仰を受け止めてきた古刹寺院ならではの奉納物です。
30秒の心象風景23554・境内の石仏~斑鳩寺~
https://youtu.be/YMSL5v2mWgc
30秒の心象風景23554・境内の石仏~斑鳩寺~
https://youtu.be/YMSL5v2mWgc