勤務先から近いこともあって、訪れる機会が増えた斑鳩寺です。とはいいながら久し振りの参詣です。前回とは季節が違っています。今回は冬です。いつも訪れるとすぐに撮影を始める被写体は三重塔です。これまでに、何度撮影したか解らないほどの回数になります。しかし、今回は目的がしっかり決まっています。被写体は石仏です。三重塔の裏手の土塀に沿って並んでいる石仏です。標柱には西国三十三所観世音とあります。西国霊場を示す観音像が並んだミニ巡礼道です。天台宗などの古刹寺院では、その境内に西国霊場のミニ巡礼道が作られていることが多いです。斑鳩寺の西国三十三所観音石仏も古いもので、風化が進んでいる石像が幾つもあり、刻まれていた文字が読めないものや、観音像のお顔が剥落しているものもあります。逆に近年新たに造立され、置き換えられた石仏も見られます。何度か訪れていますが、これまでは石仏の背後に植栽された萩の枝が石仏を覆い尽くすようになっていました。今回訪れて見ると、それが綺麗に伐採されていて、観音像がすっきりと見える状態になっています。石仏の表面も整備されたようです。お顔の表情がしっかり見えてきます。光背の持物もよくわかる状態になっていました。
30秒の心象風景27215・境内の石仏~斑鳩寺~
https://youtu.be/_6VhS5gCcCA