国宝の朝光寺本堂は近年屋根の修理が行われたということです。新しくなった屋根瓦が渋い光を放っています。寄棟造の古風な様式の屋根には、他ではあまり見ない形の瓦もあります。頂上にある棟瓦の端の鬼瓦、軒先へ下っている鬼瓦(下り鬼)、軒先の一番端に乗せられている鬼瓦(隅鬼)これらも新たに復元されたのでしょうか新しくなっているようです。そして最も特徴的なのは棟の両端にある龍の瓦です。奈良時代の建築では鴟尾があった場所ですが、後の時代の建物では鯱瓦になっています。それが朝光寺の本堂では龍の頭部になっているようです。室町時代に建立されたことが明白な折衷様式の典型とされる建物ならではの特徴なのかもしれません。
30秒の心象風景24140・寄棟造の屋根~朝光寺本堂~
https://youtu.be/HNrAm1GJ4r4
30秒の心象風景24140・寄棟造の屋根~朝光寺本堂~
https://youtu.be/HNrAm1GJ4r4