兵庫県のwebサイトの環境ページでは次のように紹介されている。「船場川と支川の大野川ぞいに7つの湧水があり、八代町にある町裏浄水場は、昭和4年(1929年)から豊かな地下水をくみ上げて、市内の各家庭に送り届けています。そのほかに清水地蔵、吉水地蔵などの湧水があります。」いまなお大切にされているのが清水地蔵、吉水地蔵だということだろう。清水地蔵尊の小さな祠の脇には湧水らしい水を貯めた一辺が2~3メートルほどの小さな池がある。また、清水地蔵尊から少し南に移動すると立派な鳥居を備えた白川神社がある。白川というもの湧水のような清らかな水を表してるのだろう。広くはない境内に鳥居や燈籠、手水盥に社殿など、多くの信者に支えられていることを物語るものが集まっている。江戸時代以前から豊かな水をたたえ、人々の生活を潤してきた船場川は姫路城の濠を造営する際にも利用されたのである。そのときにも、近くの湧水は大切なものとして守られてきた歴史が地蔵様になっている。大きな城郭からは見逃されそうなお地蔵様だが、人々には身近な存在として守られてきたに違いない。
30秒の心象風景15467・清水地蔵~姫路城中濠~
https://youtu.be/d8DvM36Wu7Q
30秒の心象風景15467・清水地蔵~姫路城中濠~
https://youtu.be/d8DvM36Wu7Q