昨日も風が強く、日中全く釣りにならなかったので、魚は諦めて春を探しにドライブ。
ふと下西条の付近を走っていたら、看板に「福寿草」の文字が。
中信地域では旧四賀村の福寿草祭りが有名ですが、塩尻でも見られるのは初耳です。
早速看板に沿って向かってみると、看板が無いY字路があり、右側を選択して進むと「帝國在郷軍人會塩尻町分會射撃場」なる石碑があり、その付近は木が伸びていたものの、少し拓けた土地になっていました。
このような史跡も塩尻にあったのは驚きです。
この先は行き止まりで、道を間違えたようなので引き返し、Y字路の別の道を辿ると、「山の神自然園」なる所に着きます。
山の水が引き込まれて人工の湿地になっており、水芭蕉の花芽が出ていたので、もう少しで花が楽しめそうです。
ところで福寿草はどこ…?
まだその先に進める道があるので、道を進むと山の神様が祀られているお社があり、帰りに御参りしました。
チャートと思われる岩石が露頭しており、その地形を御神体として崇めた日本の典型的なアミニズム信仰ですね。
科学が発達した現代に生きる私ですら神々しさ、畏敬の念を感じるのですから、古の日本人は尚更でしょう。
その先を進むと「たまらずの池」が現れます。
凄く水が綺麗なのですが…
そして「たまらず」…手前にオーバーフローの排水設備があるから水が「溜まらない」ため、その名が付いたのか、あまりの美しさに「堪らなかった」からなのか不明ですが、名前の割に水が溜まっています。
一時話題になった丹沢のユーシンブルーにも劣らないエメラルドグリーンをした水の綺麗さと、池の中に立ち枯れした木々が素晴らしいです!
塩尻にこんな所があるとは、間もなく移住して7年経ちますが、全く知らなかったです。
「釣り禁止」の看板がありますが、イワナでもいるのかと思いきや、どうやらブラックバスかいるそうな。
全く魚影はありませんでした。
本当にブラックバスやブルーギルを所構わず放す連中には腹が立ちますね。
そしてその池の堰堤を見ると黄色い花が…
ようやく福寿草の群生地がありました。
見たことがないので断言は出来ないものの、旧四賀村の群生には数や面積など劣ると思いますが、こうして可憐に咲いている姿が実に美しいですし、言葉を出さずとも「初春」を伝えてくれます。
そして何より全く人がいないので、時間も他人も全く気にせず、ずっと眺めていられるのは何とも有難いです。
(とはいえ、群生地を踏み荒らしたり、ゴミを散らかしたり、果ては株を持ち去ったりと、遠慮ではなく自分勝手な振舞いは言語道断ですがね。節度を弁えて見物しましょう。)
福寿草は今日が見頃だったでしょうか?
明日からは天気が崩れるようなので、非常に残念ですが、福寿草が終わったら桜の木も植えてあり、地元の人達が木のベンチやテーブルも整備して下さっているので、お花見も楽しめそうですよ。
また桜の時期に行きたいと思います。
それにしても…何と言いますか…先日の市民タイムスに載ったらしいのですが、ここまで人がいない(私がいた時には一人も見物客がいませんでした)のも不思議と言いますか、塩尻らしいと言いますか…
一応、ここも熊出没注意の看板が出ているので、用心するに越したことはないですが、これも…信州だったらよくあることです。
福寿草が咲くとなれば、フキノトウも出ているはずなので、夕方は木曽方面に向かいましたが、それはまた後日掲載します。
追記…
3月21日(水・祝)に地元の人達が主催するお祭りがあるそうです。
個人的には褶曲を案内してくれるのが気になります…
(ネットから画像を拝借しました)