学生の頃から、居合道の稽古前や試合前に心を奮い立たせるため、母校国士舘大学の舘歌、第一応援歌、第二応援歌を口ずさんだり、頭の中で歌っております。
特に第一応援歌は軍歌「艦船勤務」の曲を用いているので、学生時代から好きな歌でした。
國士舘大學舘歌
一、 霧わけ昇る陽を仰ぎ
梢に高き月を浴び
皇国に殉す大丈夫の
ここ武蔵野の國士舘
二、 松陰の祠に節を磨し
豪徳の鐘気を澄ます
朝な夕なにつく呼吸は
富嶽颪の天の風
三、 区々現身の粗薪に
大覚の火を打ち点し
三世十方焼き尽す
至心の焔あふらばや
第一応援歌
一、 人混沌に迷う世に
松陰祀畔の大丈夫が
高打ち鳴らす陣太鼓
いざ響かせよ國士舘
二、 熱血溢るる若人の
清澄大気の旗風に
向かうるところ皆伏して
衝天の意気我にあり
三、 惑星清し黎明に
金鼓の響き堂々と
常世の勝を示しつつ
いざ響かせよ國士舘
第二応援歌
一、並木照る白銀に
玉かじしめて
敵取らば血みどろの
その名ぞ國士
駒の怒涛凱旋の覇者
天下に誇るは我母校
その名ぞ國士 押忍
その名ぞ國士
二、秋風の唯中に
紅葉を踏んで
意気つくや猛り立つ
その名ぞ國士
駒の怒涛凱旋の覇者
天下に誇るは我母校
その名ぞ國士 押忍
その名ぞ國士
改めて歌詞を見ると、益荒男ぶり…凄まじい大学ですね。
舘旗も「國士富士」と呼ばれる、旭日をあしらった、非常に勇ましい旗です。
※「国士舘」なので「校歌」ではなく「舘歌」、「校旗」ではなく「舘旗」と呼びます。
学生大会の団体戦では、待機椅子に腰掛けた時、他大学は携刀で待機しておりますが、母校の居合道部だけ刀を「捧げ銃」の形にとって待機するという、試合前から腕がパンパンに張る方法で待機しておりました。
ましてや私の持ち場は大将戦だったため、約20分捧げ銃…帝国陸軍の観兵式でも、そんなに長くは構えなかったのではないでしょうか?
同期や先生、先輩、後輩が真剣であったからこそ、自分も真剣に 学生時代を送れたものです。
今の自分は果たして真剣なのか、常に省みつつ、より強く、より優しく一人の日本人として、武道の指導者として自身を錬り上げて行きたいと決意するものであります。