はるかのカフェテリア

15歳蒼君、僧帽弁閉鎖不全症、腎不全、肺水腫(10回)、膵炎→12/25天使に
14歳紅亜、肝細胞がん(疑い)のブログ

映画鑑賞 彼らが本気で編むときは、

2017年02月28日 | 映画・観劇
★★★★★

日本映画で久しぶりに素敵な映画に出会えたと思いました。
トランスジェンダーが主軸ですが、全体的に暖かな雰囲気で
性別うんぬんよりも親子の愛情について考えさせられた、そんな作品に思えました。
がっちり体系の生田斗真君が女性役ということで、最初の登場シーンは、
ちょっと違和感もありましたが、話が進むにつれて、りんこ(生田君)の女らしい所作に最終的には本当に素敵な女性に見えます。なので、最初の違和感はわざと出したのでは?と思い始めました。
閉鎖的な日本では、小池栄子さん扮するカイのお母さんの反応が大多数のような気がします。
視聴者としてみていると、お母さんが悪者に見えますが(確かにちょっときつくて嫌な人ですが)息子の同級生のお母さんが失踪して一人になった時に、女装している男の人に連れられている姿を見たら、心配からそんな反応もあるかと思います。
だから、誰一人として間違ってはいないんです、けど、やっぱり切ないし、マイノリティにはつらい世界なんだと思います。
そんな中、りんこがここまで綺麗な心でいられたのは、お母さんの理解が一番だと感じました。
りんこのお母さんは、息子の違和感に目をそらすことなく娘として接して育てた、まさにここが分岐点だと思います。

重い題材にかかわらず、心が豊かになる、そんな作品でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする