待っていてくださる方がいると思うと
とっても嬉しいので今日はとっととUPしますね~。
さあ、テジ君ファイティ~ン~
では、第7話どうぞっ!
テジとハヌルはテプンたちがユリに会っている間チャンジュの元に預けられていた。
チャンジュはジソクが結婚してからしばらくしてテプンの親友のパッカと結婚し、貸本屋を改造して食堂を営んでいた。
二人とも元来働き者なので食堂はそれなりに流行っていた。
テジはいつも何か悩み事があるとよくここに来てパッカに相談していた。
それは昔から変わっていなかった。
この日預けられている間ハヌルはチャンジュと遊んでいた。
いつもならテジはパッカにあれやこれや相談してくるのだが今日は軒下に座って空を見上げたまま何も話そうとしなかった。
そんな様子をみてパッカはテジに何かが起きたことを悟った。
「テジ、何か困ったことでもあったのか?」
パッカがそう話しかけるとテジは思わぬことを口にした。
「僕がいなくなったらパパは寂しがるかな。」
「何言ってるんだ。当たり前だよ。テジはテプンにとって命より大切な息子なんだから。
寂しがるなんてもんじゃなくて多分気が狂っちゃうかもしれない」
「そうかな。そう思ってくれてるよね。」テジは少し笑うとまた空を見上げた。
テプンとチェリムはテジの顔を見る勇気がなくてチャンジュの家に着いたのはもう夜遅くになってからだった。
テジとハヌルは既に寝ていた。
帰ってきた二人の様子を見てチャンジュとパッカは二人が抱えた問題が深刻なものだと感じた。
「テプン、一体何があったんだ。お前達もテジも様子がおかしい」
パッカがそういうとテプンは「テジはテジは何か言ってたか?」食って掛かるようにパッカを問い詰めた。
パッカは今日の昼間テジが言っていたことをテプンに伝えた。
テプンはそれを聞くと倒れるように泣き崩れた。
支えるチェリムがテジと自分達に起きた問題について二人に説明した。
チャンジュとパッカはかける言葉が見つからなかった。
テプンがこの7年間必死にテジを育ててきたことは二人も痛いほどわかっていた。
今更実の息子じゃないと言われてもどうしたらいいのだろう。
二人にも答えがすぐ出せる問題ではなかった。
泣くテプンと支えるチェリム見つめるチャンジュとパッカ。
時間だけが過ぎていった。
結局その夜は皆チャンジュの家に泊まった。
朝、気がつくとテプンがいなかった。
チェリムは心配しながらも子ども達には普段と同じように接し、パパはお仕事だと言った。
その頃テプンは川原で一人考えていた。
これからどうしたらいいのか。
テジにはなんと言ったらいいのか。
ひたすら考えた。
そして答えを見つけた。
テプンは大声で「テジ」と叫んだ。
「お前は俺の息子だ~」と。
夕方になってテプンはチャンジュの家に帰ってきた。
チェリムは帰ってきたテプンの顔を見て彼が何かしらの答えを出したことを察した。
「テジは?」
「軒下で多分空を見てると思う。大丈夫?」
「ああ。ごめん、心配かけて。」
テプンがそういうとチェリムはテプンの手をそっと握り締めた。
「きっと、大丈夫だから。」
テプンは少し笑ってチェリムの肩を抱いた。そして意を決してテジのところに向かった。
テジは軒下に座って空を見上げていた。
「何を見てるんだ」テプンはテジの頭をぐちゃぐちゃしながらテジの隣に座った。
「空を見てる」
「面白いか」
「あんまり。でも見てると何だか自分がちっちゃく思えるから。」
「そうか。そうだよな。俺達はすごくちっぽけだからな。」
「なあ、テジ話があるんだ。」
「お母さんのこと?」テジは空を見つめたまま言った。
「そうだ。この間家に訪ねてきた時会ったんだろ?」
「うん。」
「どんな感じがした?嬉しかったか?」
「わからない。でも僕を捨てた人なんだからもっと頭にくるかと思ってたんだけど。
何とも思わなかった。」
「そうか。話したか?」
「ううん。」
「話したいか?」
「話したいというよりは聞いてみたいな。なんで僕を捨てたのか。」
テプンは胸が痛くなった。
「テジ、実は昨日お前のお母さんに会ってきた。
それでパパはお前に大切なことをいくつか話さなくちゃいけないんだ。」
「ただ、聞く前にこれだけは忘れないことを約束してほしい。
何があっても俺がお前の父親であることにはかわりないこと。
パパとママとテジとハヌルはこれからもずっとずっと家族だということ。
わかったか?」
テジはテプンの目を見るとゆっくり頷いた。
テプンはテジに今日ユリから告げられた事実、ユリがテジを捨てたのでなく預けたのだと言っていること。
引き取って一緒に暮らしたいと言っていること。
そして、テプンが実の父でないこと。を告げた。
話しながらテプンは泣いていた。
テジは黙って聞いていた。
そして最後にテプンはこう付け加えた。
「おまえが初めて俺の前に来た頃俺はどん底だった。
仕事も首になりめぐり合えた兄弟には嫌われ、妹の行方はわからないまま。
どうしたらいいのかわからなかったんだ。
そんな頃お前が来た。荷物一つ持って。
まだ5歳なのに一人でしっかりと歩いてきた。
俺はお前を見て思ったんだ。こいつのために頑張ろう。
こいつは俺の家族だ。俺は一人じゃない。
家族のためなら何でも頑張れる気がした。
兄弟ともきっといつかはわかりあえる。
妹にもきっといつか会える。
お前のおかげでそう思えたんだ。そして今日まで生きてこられた。
兄弟とも仲直りできたし。妹にも会えた。
結婚もした。テジの妹も生まれた。
この俺の幸せは全部お前が俺に持ってきてくれたんだ。」
そういいながらテプンの顔は涙でぐちゃぐちゃになった。
テジは黙って聞いていた。そして静かにこういった。
「5歳の僕はお母さんに捨てられたと思っていた。
初めて会ったパパはいい加減そうな人だったし。
でも、一緒にいてわかったんだ。パパについていれば安心だって。
お金もないし家も無かったけど、この人は僕を捨てないと思った。
僕はパパを見てて家族を守るためにかっこ悪くても必死に走るそんな大人もカッコイイかもしれないと思ったんだ。
だから、今僕はパパをすごく尊敬している。
血が繋がってないのは残念だけどでもパパは僕のパパだから。
ずっとこれからも。僕がどこに行っても。だからパパ聞いて。
僕はパパの息子だし、ママの息子だ。
でも生んでくれた母さんが僕を必要としているなら僕は行こうと思う。
だってお母さんが生んでくれなかったら,
パパに僕を預けなかったら、パパやママやハヌルには会えなかったんだから。
僕はあの人に感謝することにしたんだ。
だから僕は生んでくれたお母さんのところに行くよ。
行かせてくれるよね。」
テプンは驚いた。テジはもう大人だった。
5歳の頃一人で訪ねて来た時からこいつは俺なんかよりずっと大人だったのかも知れない。
「本当にそれでいいのか?苦労するかも知れないぞ。」
「大丈夫。苦労には慣れてるから。」
テジはそういうと笑ったが見る見るうちに笑顔は泣き顔に変わってテプンにしがみついてぽろぽろと涙を流した。
テプンはテジを抱きしめながら
「いつでも帰って来るんだぞ。うちはいつまでもお前の家だからな。」
そう言い、テプンも涙をぼろぼろ流しテジの頭をグルグルとなでた。
第8話に続く
とっても嬉しいので今日はとっととUPしますね~。
さあ、テジ君ファイティ~ン~
では、第7話どうぞっ!
テジとハヌルはテプンたちがユリに会っている間チャンジュの元に預けられていた。
チャンジュはジソクが結婚してからしばらくしてテプンの親友のパッカと結婚し、貸本屋を改造して食堂を営んでいた。
二人とも元来働き者なので食堂はそれなりに流行っていた。
テジはいつも何か悩み事があるとよくここに来てパッカに相談していた。
それは昔から変わっていなかった。
この日預けられている間ハヌルはチャンジュと遊んでいた。
いつもならテジはパッカにあれやこれや相談してくるのだが今日は軒下に座って空を見上げたまま何も話そうとしなかった。
そんな様子をみてパッカはテジに何かが起きたことを悟った。
「テジ、何か困ったことでもあったのか?」
パッカがそう話しかけるとテジは思わぬことを口にした。
「僕がいなくなったらパパは寂しがるかな。」
「何言ってるんだ。当たり前だよ。テジはテプンにとって命より大切な息子なんだから。
寂しがるなんてもんじゃなくて多分気が狂っちゃうかもしれない」
「そうかな。そう思ってくれてるよね。」テジは少し笑うとまた空を見上げた。
テプンとチェリムはテジの顔を見る勇気がなくてチャンジュの家に着いたのはもう夜遅くになってからだった。
テジとハヌルは既に寝ていた。
帰ってきた二人の様子を見てチャンジュとパッカは二人が抱えた問題が深刻なものだと感じた。
「テプン、一体何があったんだ。お前達もテジも様子がおかしい」
パッカがそういうとテプンは「テジはテジは何か言ってたか?」食って掛かるようにパッカを問い詰めた。
パッカは今日の昼間テジが言っていたことをテプンに伝えた。
テプンはそれを聞くと倒れるように泣き崩れた。
支えるチェリムがテジと自分達に起きた問題について二人に説明した。
チャンジュとパッカはかける言葉が見つからなかった。
テプンがこの7年間必死にテジを育ててきたことは二人も痛いほどわかっていた。
今更実の息子じゃないと言われてもどうしたらいいのだろう。
二人にも答えがすぐ出せる問題ではなかった。
泣くテプンと支えるチェリム見つめるチャンジュとパッカ。
時間だけが過ぎていった。
結局その夜は皆チャンジュの家に泊まった。
朝、気がつくとテプンがいなかった。
チェリムは心配しながらも子ども達には普段と同じように接し、パパはお仕事だと言った。
その頃テプンは川原で一人考えていた。
これからどうしたらいいのか。
テジにはなんと言ったらいいのか。
ひたすら考えた。
そして答えを見つけた。
テプンは大声で「テジ」と叫んだ。
「お前は俺の息子だ~」と。
夕方になってテプンはチャンジュの家に帰ってきた。
チェリムは帰ってきたテプンの顔を見て彼が何かしらの答えを出したことを察した。
「テジは?」
「軒下で多分空を見てると思う。大丈夫?」
「ああ。ごめん、心配かけて。」
テプンがそういうとチェリムはテプンの手をそっと握り締めた。
「きっと、大丈夫だから。」
テプンは少し笑ってチェリムの肩を抱いた。そして意を決してテジのところに向かった。
テジは軒下に座って空を見上げていた。
「何を見てるんだ」テプンはテジの頭をぐちゃぐちゃしながらテジの隣に座った。
「空を見てる」
「面白いか」
「あんまり。でも見てると何だか自分がちっちゃく思えるから。」
「そうか。そうだよな。俺達はすごくちっぽけだからな。」
「なあ、テジ話があるんだ。」
「お母さんのこと?」テジは空を見つめたまま言った。
「そうだ。この間家に訪ねてきた時会ったんだろ?」
「うん。」
「どんな感じがした?嬉しかったか?」
「わからない。でも僕を捨てた人なんだからもっと頭にくるかと思ってたんだけど。
何とも思わなかった。」
「そうか。話したか?」
「ううん。」
「話したいか?」
「話したいというよりは聞いてみたいな。なんで僕を捨てたのか。」
テプンは胸が痛くなった。
「テジ、実は昨日お前のお母さんに会ってきた。
それでパパはお前に大切なことをいくつか話さなくちゃいけないんだ。」
「ただ、聞く前にこれだけは忘れないことを約束してほしい。
何があっても俺がお前の父親であることにはかわりないこと。
パパとママとテジとハヌルはこれからもずっとずっと家族だということ。
わかったか?」
テジはテプンの目を見るとゆっくり頷いた。
テプンはテジに今日ユリから告げられた事実、ユリがテジを捨てたのでなく預けたのだと言っていること。
引き取って一緒に暮らしたいと言っていること。
そして、テプンが実の父でないこと。を告げた。
話しながらテプンは泣いていた。
テジは黙って聞いていた。
そして最後にテプンはこう付け加えた。
「おまえが初めて俺の前に来た頃俺はどん底だった。
仕事も首になりめぐり合えた兄弟には嫌われ、妹の行方はわからないまま。
どうしたらいいのかわからなかったんだ。
そんな頃お前が来た。荷物一つ持って。
まだ5歳なのに一人でしっかりと歩いてきた。
俺はお前を見て思ったんだ。こいつのために頑張ろう。
こいつは俺の家族だ。俺は一人じゃない。
家族のためなら何でも頑張れる気がした。
兄弟ともきっといつかはわかりあえる。
妹にもきっといつか会える。
お前のおかげでそう思えたんだ。そして今日まで生きてこられた。
兄弟とも仲直りできたし。妹にも会えた。
結婚もした。テジの妹も生まれた。
この俺の幸せは全部お前が俺に持ってきてくれたんだ。」
そういいながらテプンの顔は涙でぐちゃぐちゃになった。
テジは黙って聞いていた。そして静かにこういった。
「5歳の僕はお母さんに捨てられたと思っていた。
初めて会ったパパはいい加減そうな人だったし。
でも、一緒にいてわかったんだ。パパについていれば安心だって。
お金もないし家も無かったけど、この人は僕を捨てないと思った。
僕はパパを見てて家族を守るためにかっこ悪くても必死に走るそんな大人もカッコイイかもしれないと思ったんだ。
だから、今僕はパパをすごく尊敬している。
血が繋がってないのは残念だけどでもパパは僕のパパだから。
ずっとこれからも。僕がどこに行っても。だからパパ聞いて。
僕はパパの息子だし、ママの息子だ。
でも生んでくれた母さんが僕を必要としているなら僕は行こうと思う。
だってお母さんが生んでくれなかったら,
パパに僕を預けなかったら、パパやママやハヌルには会えなかったんだから。
僕はあの人に感謝することにしたんだ。
だから僕は生んでくれたお母さんのところに行くよ。
行かせてくれるよね。」
テプンは驚いた。テジはもう大人だった。
5歳の頃一人で訪ねて来た時からこいつは俺なんかよりずっと大人だったのかも知れない。
「本当にそれでいいのか?苦労するかも知れないぞ。」
「大丈夫。苦労には慣れてるから。」
テジはそういうと笑ったが見る見るうちに笑顔は泣き顔に変わってテプンにしがみついてぽろぽろと涙を流した。
テプンはテジを抱きしめながら
「いつでも帰って来るんだぞ。うちはいつまでもお前の家だからな。」
そう言い、テプンも涙をぼろぼろ流しテジの頭をグルグルとなでた。
第8話に続く
私、初めてのおつかいは苦手なんですけど
健気な子どもは大好きです。(笑)
テジは小さい頃から苦労してきただけにとってもたくましい。
そういう点ではテプンと通じるものがあるのかも知れないと私は思っています。
大丈夫。テジの幸せは私が保証いたします。
あら、この先のストーリーまた考えないと・・・。
今。7話を読ませていただいて、鼻の奥が熱~くなって、ツーンとしちゃいました。右目からが、目から汗がでちゃいました。
けなげな子供に弱いんです。特に男の子、テジは前から結構好きだったので、ダメかも。小さい時から苦労して、そしてまた、こんな苦しい選択をするなんて・・・
将来、テジは幸せになるように、haruさん、お願いします。ってそんな先まであるのかな?
わからないけれど、「テジ、幸せになるんだよ!」
毎日、テレビよりもこちらを楽しみさせていただいております。いつもありがとうございます。
よかったです。気に入っていただけて。
悩みながら書いたんで自信なかったんですよ。
テジは12歳ですが5歳でああだったんですから
思い切り精神年齢高くしてみました。
この後ね。どうなるんでしょう。。。
どうにかなるのかなぁ。
韓国ドラマみたいに結末これから変えてみるかっ!
・・やばっ。ちょっと酔っぱらっちゃったかなぁ。