大村市役所入口の脇にまだ植えられて数年の若い桜が咲いています。
ただの八重桜かと思いきや、ちゃんとオオムラザクラという名がついています。
調べてみました。
オオムラザクラはサトザクラの突然変異種で、1941年、大村神社で発見され、
1967年5月に「大村神社のオオムラザクラ」として国の天然記念物に指定されたそうです。
二段咲きで、花の内側からもう一つの花が咲くという、よくばりな珍品種。
花びらは一つの花に60枚程度、多いものは200枚とも書いていました。
天然記念物に指定されたという1967年は、私が中学生の頃です。
当時大村女子師範学校の教官だった外山先生(後の長崎大学名誉教授で、私が大学1年
の時生物学を教授いただいた方。)が、その年学会に発表し、非常に珍しい桜として注目
されるようになったということです。
オオムラザクラは、大村公園に300本植えられており、私も桜を見に行くたびに、
このオオムラザクラを見たものですが、こういういわれがあって、これほど珍しいものとは
今の今まで知りませんでした。
本来の開花期は、4月中旬頃と書いてありますので、今年のオオムラザクラは、いつもより
早咲きなのかも知れませんね。数日したらもう一度見に行きたいと思います。
花の芯から、10枚の内花のガクが出て、そこからまた花が咲くのを見たいと思います。