ヘルメットを脱ぐまではイケメン
そんなイケメンライダーの群れに紛れ
脇の下を雑巾臭漂わせ
拳を少しでも高くと天にかざし
脂汗に額を湿らせる小さなオッサン
インテリアショップ(店舗無し)
ハト屋CEO
164(41歳)
過ぎ去りし
5月15、16、17日の3日間
バイクワールド(バイクセブン?)

オープン記念セール開催
息子と二人行ってきました

安売りはもちろん
ヤマハによるコーヒー無料サービス

(美味しかったです)
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そして14時からのメインイベント
じゃんけん大会を後に控える事
あと1時間

同色のNSRと遭遇する等
もう2度とないであろう
珍しい光景を目にし
マニアックな事を聞かれても
わからないので
盗撮の如くパシャリ一発
そそくさと店内に逃げ込むのでした
店内をブラブラ
買うものが無い
いや
買うお金が無い
と言った方が適切か
グルリと周り
プッ!!
と唾吐かれるかのように
日陰の販売機前ベンチにて
開催時間を待つことにする
じゃんけん大会前にして
帰るバイクにガッツポーズ
敵は少ないにこした事は無い
開催時間10分前
帰ったライダーを遥か上回る数の
露骨に卑しいバイクが
駐車場に流れ込んでくる
「バイクがうるさくて眠れません」
鼻をつまみ
警察に通報しようかとさえ思いました
小さい人間ハト屋です
さぁ
そろそろ店内に戻り
開催場所の最前列に…

準備は着々とすすめられていました
男女問わず大人子供と
幅広い層の人間が集まってきます

少しでも獲得の確立をあげようと
家族総出のチームも少なからず
ルールは
高い場所に立った店員のお兄さんと
一斉にじゃんけんします
負け、又は引き分けの人は
手を下ろします
景品により
一人残り、10人残り等
残ち残った勝者は
テーブルに並べられたものを
早いもの順に取っていくという
思ったよりも
獲得率の高そうなジャンケン大会
二日前の金曜日
さっさと帰らず
参加していればよかったなと
後悔しました
後悔しても始まらない
今日勝てばいいのだから
景品は協賛品とヘルメット
(3万らしい)等
予想を上回る気前の良さだ
紛れ拳を上げる
我息子といわず
孫でもおかしくないであろう
もみじのような小さなおてての
子供達
彼らの少し後ろに控えた
同じライダーパパママの
差し金に過ぎない
もし直接対決する事となろうと
容赦はしない
何故ならオジサン
本気でヘルメットが欲しいんです
ジャーーンケーーンポン!!
ジャーーンケーーンポン!!
ジャーーンケーーンポン!!
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次々に
目の前の景品が
勝者の手により消えてゆく
最も近く
最も遠い存在とはこの事か
「さいしょはグーの後パー出すね…」
息子が囁いた
確かに!!
1回目掻い潜り
2回目にして2人敗退
「二人で違うの出そうか」
息子が後ろから囁いた
「ラジャー」
どちらかが残ればそれで本望
血を分けた我子との
コンビネーションプレーを見るがいい
一回目にして
あいこと負けにて両者敗退
最初はグー
パーを出し
なりたたなくなってくる
コイツを連れてこなければ…

勝った息子の背中さえ
涙目で睨みみつめる
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2回目3回目
景品をかぶりゲットする人も
出てくる中で
何故こうも勝てないものだ
いやいや
ここは最後のでっかい奴
もらっちゃいました
ペロリパターンかコノヤロー
ついに
ラスボスきました
ヘルメット3万相当
今までの負けた悔しさは
全て水に流します
これほど
繰り返しジャンケンをしたのは
初めてであり
おそらく最後になるでしょう
私が中学3年の時の事でした
体育の授業に相撲を取り入れられ
2クラス対抗の団体戦が行われました
相手クラスの大将は
柔道部の主将であり
小学生時代は裸足でサッカーをこなす
野生児と言われる男でした
あえて私は
その野生児から逃れるため
先鋒をチョイス
振り向けば何故か
対戦相手となる先鋒に野生児
全ては終わった
クラスメイトは勝負というよりは
私がどう料理されるかを
期待し見守っている
「みあって…はっきょーい」
怖い…
怖い…
目がクリクリと輝き
気になる蓄膿の鼻水
「のこった!!」
彼が私の後ろ襟をつかんだ!!
バターーン!!
何が起きたかわからない?????
投げ飛ばされたのか
引き倒されたのか
!?
あれ?
四つんばいになった私の下に
なぜか倒れた野生児
よく分からないが
私が勝ったようだ
柔道の道着感覚で引っ張った
わたしの体操服のジャージの襟が伸び
勢い余りバランスを崩した野生児に
私がもたれかかり倒れたようだ
素人の私を
どれだけ本気で
投げようとしたのか
想像するだけで恐ろしい
その鼻水は脳みそか?
99%ありえない勝ち目に
1%奇跡
皆に伝えたい
最後まで諦めない事に意味ある事を
さぁこい
最初はグーーー
じゃーーーんけーーーーーーーーん…
意外に盛り上がり
幕を閉じたジャンケン大会の
まだ興奮さめやらぬ
一時にと
コーヒー支給に列をなす
ライダーの注目を浴びつつも
緊張のあまり
ノッキングしながら
駐車場を去り行くNSR
手ぶら涙目CEO
ハト屋164でした!!
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そんなイケメンライダーの群れに紛れ
脇の下を雑巾臭漂わせ
拳を少しでも高くと天にかざし
脂汗に額を湿らせる小さなオッサン
インテリアショップ(店舗無し)
ハト屋CEO
164(41歳)
過ぎ去りし
5月15、16、17日の3日間
バイクワールド(バイクセブン?)
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オープン記念セール開催
息子と二人行ってきました
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安売りはもちろん
ヤマハによるコーヒー無料サービス
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(美味しかったです)
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そして14時からのメインイベント
じゃんけん大会を後に控える事
あと1時間
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同色のNSRと遭遇する等
もう2度とないであろう
珍しい光景を目にし
マニアックな事を聞かれても
わからないので
盗撮の如くパシャリ一発
そそくさと店内に逃げ込むのでした
店内をブラブラ
買うものが無い
いや
買うお金が無い
と言った方が適切か
グルリと周り
プッ!!
と唾吐かれるかのように
日陰の販売機前ベンチにて
開催時間を待つことにする
じゃんけん大会前にして
帰るバイクにガッツポーズ
敵は少ないにこした事は無い
開催時間10分前
帰ったライダーを遥か上回る数の
露骨に卑しいバイクが
駐車場に流れ込んでくる
「バイクがうるさくて眠れません」
鼻をつまみ
警察に通報しようかとさえ思いました
小さい人間ハト屋です
さぁ
そろそろ店内に戻り
開催場所の最前列に…
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準備は着々とすすめられていました
男女問わず大人子供と
幅広い層の人間が集まってきます
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少しでも獲得の確立をあげようと
家族総出のチームも少なからず
ルールは
高い場所に立った店員のお兄さんと
一斉にじゃんけんします
負け、又は引き分けの人は
手を下ろします
景品により
一人残り、10人残り等
残ち残った勝者は
テーブルに並べられたものを
早いもの順に取っていくという
思ったよりも
獲得率の高そうなジャンケン大会
二日前の金曜日
さっさと帰らず
参加していればよかったなと
後悔しました
後悔しても始まらない
今日勝てばいいのだから
景品は協賛品とヘルメット
(3万らしい)等
予想を上回る気前の良さだ
紛れ拳を上げる
我息子といわず
孫でもおかしくないであろう
もみじのような小さなおてての
子供達
彼らの少し後ろに控えた
同じライダーパパママの
差し金に過ぎない
もし直接対決する事となろうと
容赦はしない
何故ならオジサン
本気でヘルメットが欲しいんです
ジャーーンケーーンポン!!
ジャーーンケーーンポン!!
ジャーーンケーーンポン!!
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次々に
目の前の景品が
勝者の手により消えてゆく
最も近く
最も遠い存在とはこの事か
「さいしょはグーの後パー出すね…」
息子が囁いた
確かに!!
1回目掻い潜り
2回目にして2人敗退
「二人で違うの出そうか」
息子が後ろから囁いた
「ラジャー」
どちらかが残ればそれで本望
血を分けた我子との
コンビネーションプレーを見るがいい
一回目にして
あいこと負けにて両者敗退
最初はグー
パーを出し
なりたたなくなってくる
コイツを連れてこなければ…
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勝った息子の背中さえ
涙目で睨みみつめる
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2回目3回目
景品をかぶりゲットする人も
出てくる中で
何故こうも勝てないものだ
いやいや
ここは最後のでっかい奴
もらっちゃいました
ペロリパターンかコノヤロー
ついに
ラスボスきました
ヘルメット3万相当
今までの負けた悔しさは
全て水に流します
これほど
繰り返しジャンケンをしたのは
初めてであり
おそらく最後になるでしょう
私が中学3年の時の事でした
体育の授業に相撲を取り入れられ
2クラス対抗の団体戦が行われました
相手クラスの大将は
柔道部の主将であり
小学生時代は裸足でサッカーをこなす
野生児と言われる男でした
あえて私は
その野生児から逃れるため
先鋒をチョイス
振り向けば何故か
対戦相手となる先鋒に野生児
全ては終わった
クラスメイトは勝負というよりは
私がどう料理されるかを
期待し見守っている
「みあって…はっきょーい」
怖い…
怖い…
目がクリクリと輝き
気になる蓄膿の鼻水
「のこった!!」
彼が私の後ろ襟をつかんだ!!
バターーン!!
何が起きたかわからない?????
投げ飛ばされたのか
引き倒されたのか
!?
あれ?
四つんばいになった私の下に
なぜか倒れた野生児
よく分からないが
私が勝ったようだ
柔道の道着感覚で引っ張った
わたしの体操服のジャージの襟が伸び
勢い余りバランスを崩した野生児に
私がもたれかかり倒れたようだ
素人の私を
どれだけ本気で
投げようとしたのか
想像するだけで恐ろしい
その鼻水は脳みそか?
99%ありえない勝ち目に
1%奇跡
皆に伝えたい
最後まで諦めない事に意味ある事を
さぁこい
最初はグーーー
じゃーーーんけーーーーーーーーん…
意外に盛り上がり
幕を閉じたジャンケン大会の
まだ興奮さめやらぬ
一時にと
コーヒー支給に列をなす
ライダーの注目を浴びつつも
緊張のあまり
ノッキングしながら
駐車場を去り行くNSR
手ぶら涙目CEO
ハト屋164でした!!
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