いい意味で、勝つことの大切さがわかった。
結果をいうが、イングランドが勝った。
しかもノートライである。
ラグビーはトライが命かもしれない。
しかし、このイングランドは
その全てを捨てて、勝つことにこだわった。
それだけ勝負に徹することは大事なんだと。
勝つことは勝負事において、
特にスポーツで勝つ意味を知る者は
きれいに、おもしろく、エキサイティングに
やればいいわけではなく、
あくまで勝つことを目的に、しかもそれを答えにするのだと。
試合冒頭、両チームから
TMOバンカーがでて、
なんとイングランドの選手が退場。
イングランドは14人で
アルゼンチンと戦わなくてはならなくなった。
しかしリードしたのはイングランド。
スタンドオフのフォードが
ドロップゴールを連続で決めて
この試合の方向を定めはじめた。
全てはこの正確無比なフォードのキックで
イングランドは有利に試合を展開していく。
フォードはほとんどのゴールを決め、
ドロップゴールもペナルティゴールも何本も
まるで機械のごとく決めていった。
それは見ていて、胸のすく、すばらしいキックだった。
またアルゼンチンはトライをしようと
強引に突破をはかるが、イングランドの厳しいディフェンスに
何度もファールをしてしまい、
トライは結局、試合終了寸前の1本だけに終わる。
全てはイングランドの試合巧者ぶり、機械のような正確なプレーに
裏打ちされた、見事な勝利に終わる。
日本も同じプールDである。
日本は2試合目にイングランドと対戦する。
この2試合目が日本代表の1次予選の正念場になるのは
間違いない。
9月9日(現地時間) スタッド・ド・マルセイユ
イングランド27ー10アルゼンチン
TMOバンカー:危険なプレーで選手を10分間退場にし、
まず、イエローでその処分を保留(あずける)し、
10分中8分間でレッドにするか
判断するシステム。
TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)で
審判はその方針を判定する。