日記

適当に書きたいときだけ書いてます。

低迷期

2021-08-23 23:38:29 | 日記

時々、面白いと思っていたものをそう感じなくなるときがある。なぜなんだろう。

なんだか、急に冷めてしまうのだ。結局こいつらは金を稼ぐためにやっているんだ、と。テレビを批判しているYouTuberも、自分の動画に広告をつけて、金を搾取している。そういうことに、冷めてしまうのだ。

しかし、人間は金を稼がなければ社会では生きていけない。自然の中で自給自足することは理想だが、それはあまり現実的ではない。少なくとも僕の中では。

地球の外から見れば、人間なんてバカなことをしているように見えるだろう。金を稼ぐゲームをして、要りもしないものを買って、また稼いで買って。機械みたいに永遠と繰り返している。その中で、生きてる意味とか、自分の存在理由を探し求めている。傍観者から見れば、それは滑稽な悩みなのかもしれない。だけど、それが人間なんだ。

もし社会に金がなかったら、人間はどんな生活をしていたのだろう。物々交換でもしていたのだろうか。それともただの好意で物をあげていたのだろうか。人間がそんな綺麗な生き物だとは、思えないけど。


大人

2021-08-23 21:39:19 | 日記

昔、友人がアルバイトをしていた。模試の試験管だった。対象は小学校受験をする子どもたち。彼はその補助をやったそうだ。

試験にやってきた子は、皆正装をしていた。とても似合っていたそうだ。彼らは何も知らぬまま教室に詰め込まれ、何も知らずに席に着いていた。親御さんもきっちりとした服を着ていたそうだ。大人らしくて、すごく似合っていたそうだ。

テストが始まり、試験管が説明をする。子どもたちは騒がずおとなしく聞いている。別室に移動し、ゲームをする。周りには数人の試験管がニコニコして立っている。ゲームは簡単だ。指示された動きをしたり、グループでやったり。試験管はその様子を微笑ましく見ている。その手には紙があって、そこに子どもたちの点数をつける。指示通りにできている子、できていない子。子どもたちは微笑ましく遊んでいた。ときどきこちらを見ることもあったが、その目にはなにか、怯えたような、そんな様子があったぐらいで。

子どもには番号がついている。試験管は彼らを番号で呼び、彼らは元気に返事をしていた。とても微笑ましい、なにか刑務所のような光景だった。

試験が終わり、子どもは親御さんと一緒に帰っていった。疲れた様子の子もいれば、元気に挨拶してくれた子もいた。「さようなら」。さようなら。友人は悲しそうにそう言っていた。こんな世界があるのかと。いや、これが世界なのだと、友人はそう思った。友人は今でも、あの子どもたちの目が忘れられないそうだ。あの怯えたような、まあるい子どもの目を。