ヘルシーカフェのら

ヘルシーな料理と多目的スペースのあるコミカフェ「ヘルシーカフェのら」で起きている日々の出来事をお伝えします。

アレルギーでも大丈夫

2011-06-02 19:58:04 | のらイベント

「女性=健康」プロジェクトの企画で、今日のワークショップは

アレルギーとのつきあい方のお話とアレルギーっ子のお悩み相談。

「アレルギーでも大丈夫」と題して、久間佳代子さんに来ていただきました~

 

 

久間さん自身、こどもの頃からアトピーとぜんそくで苦しい思いをしていたそうです。

30歳の時に産んだ長男が、食物アレルギーとぜんそくを発症した際に、

「同じ苦しみを、この子に味わせたくない」という一心で

病院をまわったり、アレルギーについて勉強をしたり、学会に行ったりしたとのこと。

そして、息子さんの「観察」を始めます。

と同時に、久間さんの幼少の頃のことを母親に聞いたり、

自分がぜんそくがひどくなる行動をしていないかを探り始めます。

 

久間さんは、32年間悩まされていたアレルギーとぜんそくの原因をつきとめ、

原因に適した対策をすることによって、嘘のように症状がなくなりました。

「こどものアレルギーのおかげで、自分まで健康になっちゃった!」

と久間さんは笑います。

 

 

「原因のないアレルギーはありません。

それが、食物なのか、花粉なのか、動物なのか、建物なのか…。

みなさんのお子さんのことは、

それはその子によるし、複数の原因が重なってのことなのか、

専門家ではない私にはわかりません。

でも、「原因がある」ということは、「解決方法がある」ということなのです」

 

久間さんは決して

「どこの病院がいいよ」とか「こうしたらアレルギーはなくなるよ」とかは言いません。

こどもたちひとりひとり、アレルギーの症状も、

生活状況も、育てる親の考え方も異なるからです。

ただ、その問題に対する考え方のヒントを常に話してくれていました。

 

「一晩中、身体をかきむしってしまう子に、

お医者さんで処方されたステロイドを塗ったら、

かゆみもなくなり肌はつるつるになるけれど、

それは治っているのではなく、症状をおさえている状態。

ステロイドを使うな!というのではないけど、

しゃべれない子どもたちが、身体で出してるサインを観察しましょう。

お医者さんや薬は、手伝ってもらうだけ」

 

うむうむ。

お医者さんとか薬って、万能のように思いがちだけど、根っこの解決を求めるなら、

その子と、要因と環境とタイミングと食べ物との組み合わせを見て、

症状の変化を見守るしかない。

それは途方もなく大変な「観察」だけど、

たまに会うお医者さんが出来ることではなくて、

常に一緒にいるママやパパにしか出来ないことなんだなあ。

 

 

 

 

 

 

↑久間さんが主宰する「みれっと」でつくったアレルギー表記バッチたち。

 

みんなのおしゃべりは続きながら、食事の時間。

↑今日のランチは、アレルギー食物の指定がありました。スペシャルランチ☆

 

 

↑この子が「おいしい!!」を連発!その気持ちわかる!おいしいよね、よかったね~◎◎

 

 

 

寝っ転がれるのも、「のら広場」のいいところ◎

 

 

ごはんが終わっても、みなさんの交流は続きます。

質問したり、情報交換や、アドレス交換…

今日の時間が、新しい広がりにつながるといいですね!

 

 

アドバイザー:久間佳代子さん(子どものアレルギーから食と環境を考えるNPOみれっと代表理事)




※この事業は、「女性=健康」プロジェクト(共催:社団法人日本看護協会・MSD株式会社)の支援を受けて実施しています。
※MSD株式会社は、2010年10月1日、万有製薬株式会社とシェリング・プラウ株式会社の統合によって設立された製薬会社です。

 

 

(レポート・写真 rootsun!araiharui  )

 

 



最新の画像もっと見る