ニンゲンどもの憂鬱をよそに自然界はすくすくとのびやかに時を刻んでいる。
わが家の庭ではサクラが終わらないうちからジューンベリーの花が咲き出したし、周囲の山では散り残ったヤマザクラがグンと色合いと種類を増した新緑を従えるように白く輝いている。
青く晴れ渡った空を背景にサクラが咲き誇り、新緑が萌え出す様子にはことさら気持ちが癒される思いだ。
隣町に暮らす5歳の孫息子から自転車の補助輪が外れてスイスイ漕ぐ様子の動画が送られてきた。
画像を止めて表情を確認するとちょっと誇らしげに微笑みながら漕いでいる様子が映っている。
そう ! 力が抜け、表情に余裕が生まれた時こそスイスイ乗れるようになる時なのだ。
早生まれの彼は身体が小さく、いろいろな面で周りに比べると晩熟だが、今はコロナのお陰で仕事が暇になった父親が家にいることが多く、その父親の優しくて粘り強い指導が実ったのだという。
孫息子にとっては思わぬ贈り物になり、成果を聞かされるジジババにとっても同様だが、せめてこんなことでもなければ息が詰まる。
本来なら出かけて行って実際に乗っているところを目で確かめ、ご褒美を上げたいくらいだが、それも今は叶わない。
と言うのも、何でもない時はわが家によく遊びに来ていたのだが、今の騒ぎが始まってからは万が一感染していて、知らないうちにジイジとバアバにうつしてしまったら一大事と敷居を跨ごうとしないのだ。
そこまで…とは思うが、慎重な娘なのだ。
四国に引っ越したもう一人の娘からは真っ青な流れの仁淀川の淵の岩に腰かけて微笑む姫の写真が送られてきた。
写真嫌いでなかなか写させてくれない姫の隠し撮りに成功したと言って送って寄越したもので、なるほど自然でいい顔をしている ♪
6年生に進級する春なのに、彼女の学校が始まり、新しいクラスメートと顔を合わせることができるのはいつの事か。
幼稚園に行けない元気印の妹君もすっかり退屈していることだろう。
じいじのボクだって姫たちに会いに行きたいのはやまやまだが、飛行機や新幹線を使っての遠距離移動にはそれなりのリスクが伴う。もうしばらく様子を見守るしかなさそうなのが切ない。
見出し写真のジューンベリーの和名はザイフリボク 財を降らせてくれるという意味だとか ?! 1本じゃダメなのかな…
池のある公園の新緑が多彩になってきた
咲き残ったヤマザクラが新緑と青空に輝く
昨日は北風が冷たかった
軟らかそうな新緑が風に揺れる
二十四節気の一つ「清明」の初侯は「玄鳥至る」 暦通り、今年初めてツバメを見た
飛んでいるところを写そうとしたがiphoneではとても無理 電線に止まったところをようやく捉えることができた
ピンと2つに分かれた尾翼が高速で飛ぶツバメの特徴 ♪