近所に深い谷戸があって、その奥から湧き出す水が湿地となり池をなすというところがあり、そこに幾本かの散策路が設けられていて自然風の公園になっている。
そこそこの種類の植物が生い茂り、そこにやはりそこそこの昆虫や鳥たちが生息する、ちょっとした楽園になっていて、ちょっとした散歩にはうってつけなところである。
昨日は前日に引き続いて午前中にガラス磨きをし、遅い昼食を食べた後、空気は冷えていたが日差しがとても明るく、さすがに一陽来復だわいと散歩に出たのだ。
で、この公園の池のほとりを歩いて散策路に通じるところまで行って「! 」と気づかされた。
すっかり忘れていたが、散策路に通じる門扉がピタリと閉じられ、大きな南京錠がかかっている。
そして「閉門につき立入禁止」「休園日のお知らせ 12月29日~1月3日」と書かれた札がぶら下がっていた。
ここは行政が管理する公園なのだ。
ただ、どこが管理しようがそんなことは一向に気にしない。どこだってかまわないのだ。
要は市民のために豊かな自然を残し、必要な時にそこに足を運べば保全されている自然にとっぷり浸れるという、ごく単純なことが担保されていればいいのだ。
多くの市民は仕事を持って働き、子どもなら学校があるから、こういう場所を訪れるのはたいてい休みの日である。
親子とか友達同士とかの姿を見るのはそういう休日なのである。
平日の日中は近所の保育園児たちがやって来て、まだおぼつかない足取りでモンシロチョウを追いかけたりしている。
それ以外で見かけるのは犬を散歩させる時間がある人とかジイサンバアサンたちである。
それが年末年始の休み期間中、ずぅ~っと門扉を閉ざしたままだという。
どういう神経をしているのだろう。
そもそも、自然風の公園なのだから門扉があること自体がとてもヘンで不自然なことなのだ。
全国的にも貴重な動植物が生息しているわけでもない。いったい何を何から守っているというのだろう。
門扉を設けて市民を遠ざける意図とはいったい何であるのか。
ボクの脳ミソがお粗末なのかどうか、ボクには一向に理解できない。
年末年始に限ったことではないのだ。
この公園には日常的に開園時間というものがあって、冬場は午前8時半にならなければ門は開かないし、夕方は5時15分に閉まってしまう。
管理事務所に勤務する人のためなら管理事務所にだけ門扉を作れば済む話ではないか。
なにも自然を道連れにして市民まで締め出すことはあるまい。
まったくわが町の行政のやることはトンチンカンなことばかり。
高い住民税をふんだくっておいてその挙句が締め出しでは開いた口が塞がらないどころか、あごは外れっぱなしになってしまう。
横須賀線で降りる人たちが市民なのか観光客なのかは口元を見ればすぐわかるだろう。
そう、多くの市民はあごを外したままフガフガ言っているはずである。
ええ~ぃ うるさい! 閉門じゃ閉門じゃ 下がれ下がれ!
きっちり6日間 近寄るでないゾ 分かったな!
この湿地の奥に散策路が伸びているのだ
スマホで撮っているので不鮮明だがアオサギがいてじっと魚を狙っていた
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