平方録

そこのけそこのけ〇〇サマのお通りだぃ

厚労省の勤労統計不正問題が最初に報道された時は、緊張感の足りない国家公務員がボォ~ッと仕事してるから起こったことぐらいに考え、それでも間違った統計結果によって雇用保険や失業保険の給付額が不当に低く見積もられて支給されるなどの影響が出ていることを知って、弱い立場の国民はとことんいじめられる世の中だなぁ、アベなんちゃら政権の最大の特徴がそこに現れているなぁと思ったものだ。

それが……‼
何のことはない、アベなんちゃらの金看板であるところのアベノミクスとやらの経済政策では働く人々の賃金は常に右肩上がりでなければいけないらしく、正しい勤労統計を行っていると政権の意に反してマイナスの数値が出てしまうことがしばしば起きて、これに政権中枢が激怒して担当者に「何とかしろ」と無理無体な要求をしたらしいことが分かってきた。
それでまず官僚を束ねる官房長官が怒り心頭に発し、それを受けて財務大臣やら統計を所管する総務大臣、経済政策の元締めの経済金融担当大臣、さらには日銀総裁まで乗り出して「おかしいじゃないか」コールが起こり、「マイナス傾向が現れないような統計手法に改めろ」と役人を脅したのだった。
統計の手法は正しく、実体経済を常に反映したものだったのだが、それがアベなんちゃらには気に食わなかったという訳である。
ボクちゃんのアベノミクスがうまくいけば常に収入が伸びていくんですよ、すごいでしょう! と言って有権者の気を引いてきた手前、マイナスなんて数字はそのアベノミクスの否定につながり、ひいては有権者の信頼を失って政権の座から転がり落ちかねないという恐怖感がそれを後押ししたのだ。

国会議員諸侯や中央官庁の高級官僚と話をしていると、ごく普通に「国家のため」とか「国民のため」とかいう言葉がしばしば口の端に上り「何をこいつらイキがってるんだ、オーバーな! 」と思うこともしばしばだったが、中にはイキがっている奴もいるだろうが、真面目に職務と向き合っている連中の中には真剣にそう思っている人も少なくないのだということも知った。
そういう連中から見れば、アベなんちゃらとその取り巻きの連中がやって来たことは、国家も国民もあったものじゃない。あるのは自分たちが権力の座に居座り続けて甘い汁を吸うことだけに汲々とする、さもしくいじましい姿そのものなのだ。
2012年からスタートした第2次アベなんちゃら政権をとおして、すべて事実は権力によってゆがめられ、自分達の都合の良いように書き換えて国民の目を欺いてきたとしか思えない。
今回の勤労統計不正問題というのはその氷山の一角がポロリと浮上したに過ぎないのだ。

それにしても、世の中で起こっていることを正確につかみ、それが何を意味しているのかを理解しなくてはいけないのだが、有権者の何割の人たちが今回の問題に限らず、世の中の動きをフォローしているのだろう。
新聞もテレビのニュースもまともに見ない人たちが増え、ネットやスマホに流れる断片的な「良いとこ取り」の情報ばかり当てにしていたらアベなんちゃらの思うツボである。
特にアベなんちゃらへの支持傾向が強い20代から40代にかけての若い年代にその傾向が顕著なのも気分が悪いのだ。

こんなことが明るみに出てもまだ、7月の参院選ではアベなんちゃらが勝つんだろうか…



丹沢山塊が雪化粧するのは珍しいのだ=2月1日


同じ日の富士山

コメント一覧

heihoroku
ケンスケさん こんばんは。

何事も事実を知るところから出発するもんですよね。
肝心の事実を把握できないと言うことになれば、その人にとっては事実がないのと同じこと。
それは都合の悪いことを隠したい権力者には願っても無いことです。

そうなると国民の責任も小さくないですね。
困ったものです。
ケンスケ
本当ですね
https://blog.goo.ne.jp/uncle-ken2055
怒り心頭
騙し続けても国民は無知だから
知恵のある一部国民が怒っている
一般庶民(俺を含めて)事実を知って
怒れよな~
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