「なんだよ、客に逃げられてガラガラかい? 」とからかうとそれには答えず店の奥にずんずん入っていく。
すると顔見知りの4人組がテーブル席で飲んでいる。
元の勤務先の同僚たちで、近くのゴルフ場に行った帰りだという。
そのうちの一人とはよくこの店で飲んでいたので、てっきり今日のメンバーかと勘違いしたらしく、しつらえてあった席に通したそうだ。
すると今度はその4人組がびっくりして話が混線していることが判明したそうだが、すべてはシャチョウの一人相撲で、興奮しまくっているところがおかしかった。
あれでよく超人気店を切り盛りできるものだと感心する。
メンバーのうち2人は既に席に着いていて、ボクが座ろうとすると「2日連続だそうですね」と日にちを間違えたことを知っていた。
ったくおしゃべりなシャチョーである。
この日のメンバーは横浜イングリッシュガーデンの河合伸之スーパーバイザーと薬剤散布などのメンテナンスを引き受けてくれている会社のA社長、それに本社の担当取締役らで、勢い話題はガーデンやバラの花のことになっていく。
思えば社会人になりたての頃は、将来バラを話題にして酒を酌み交わすなんてことは想像だにしなかったことで、あと10年もしたらどんなことを話題にして飲んでいることやら興味の沸くところだ。
もっとも、どこまで時間が残されているかの話だけれど…
その河合が4月から某コクエーホーソーで長く続いている園芸番組に月一でレギュラー出演することが決まったという報告があった。
バラとともに暮らしを楽しむ――というのがコンセプトのようで、毎回ガーデンで収録したものを放送するというから、河合本人もガーデンもますます全国に知られるようになるだろう。
願ってもない広告塔で、期待が膨らむのだ。
今年横浜市で開催された都市欲化フェアをきっかけに、横浜市の依頼を受けて港の見える丘公園や山下公園のバラのリニューアルを手掛けた結果、見違えるような花園が出現して市民に評判となっていることも合わせ、大きな花が開きかけようとしている。
バラの花を見て怒り出す奴はいないから大いに咲かせるべきなのだ。怒らなければ笑顔も作りやすくなるだろう。微笑みの国に戻すのだ。
ニッポンを取り戻す、なんてほざくより数十倍、数千倍も上等だぜ。
今バラのせん定作業中だが、今年からアーチのバラのせん定はA社長の会社に委ねることになったので、ボクの助っ人出番もなくなったと思いきや、周囲の壁に這わせているつるバラのせん定が遅々としてはかどらないので手が空いていたらお願いしますと言われてしまった。
手伝いたいのはやまやまだがボクの家でもせん定を始めたばかりだし、腰をかがめて鉢植えのバラの移し替えをしていたら腰痛が再発してしまって往生している所なのだ。
ほんの2、3年前までなら何の問題もなくやれた作業にとても時間がかかったり、ちょっとしたことで体を痛めたりするようになってしまった。
だから世間は一人前の人間と区別してジジイと呼ぶんだろうが、悲しいかなそれが現実となっているんである。
何をかいわんやなのだ。
船盛の写真は撮り損ねたけれど「「いま締めあがりました」と言って別途出してきたシメサバが絶品だった。脂が乗っていて、しかも締め方はほとんどレアに近いので生サバに近く、あんな美味しいサバは久しぶりだった。メニューになかったから特別に出してくれたらしい。許す!
マグロのカマも焼いてくれたが、やっぱり生に勝るものはない
わが家の水仙もつぼみが膨らんできた。正月には間に合うかなぁ~
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