大記録というものは、見ているだけの側の人間にしてみれば、実にあっけなく達成されるものである。
今か今か、まだかまだか、と前人未到の大リーグ記録、50ホームラン、50盗塁の「50-50」の達成をこの目で見たいものだと思っていたら、なんとなんと昨日朝(日本時間)、49号をかっ飛ばしたと思ったら、次の打席であっけなく50号の大台に乗せ、さらに次の打席でも51号をかっ飛ばす3打席連続ホームランという派手さで、ファンの歓喜を誘った。
そのホームランの連発が始まる前の2打席ではいずれもヒットを飛ばし、2つの盗塁も決めていて、ホームランより先に50盗塁を達成していたのだから、アメリカ大リーグ史上例のない大記録の達成を目の前で目撃した観客は、敵味方に関係なく野球ファンとして歴史的瞬間に立ち会い、心底喜んだと思う。
この唖然ともいえる試合が終わってみれば、記録は「51-51」に伸び、これから先どこまで伸びるのか、新たな期待も生まれた。
球場に足を運んだファンのみならず、世界中の野球ファンはこの偉業達成を「すっごぉ~!」と感嘆し、そしてわがことのように嬉しくて拍手を送ったのだった。
9.20という日付は、世界中の野球ファンの上に"ご満悦さま"が舞い降り、これ以上ない笑顔を惜しげもなく振りまいた日としても記憶されることだろう。
仮に9・20が忘れられても"マイアミの2盗塁3連発"は語り草となる。
ニッポンでテレビ中継を見ていたジジイも同様で、朝からご満悦さまのご降臨に拝し、気分は上々アゲアゲで、よしっ、いつもは青い海に砕ける白い波を眺めているが、今日は久しぶりに黄金色の波を見にパトロールしてこようという気になった。
隣町は東海道線の北側になだらかな丘陵地帯が広がる
その丘陵地に切り開かれた住宅地の道路を走っていくと…
丹沢山塊がくっきりと顔をのぞかせ、案外視界がいいことに気づく
我が家からは北西の方角、約14㎞程の隣町の北部に広がる田園地帯に到着
あっ、いたいた♪
黄金の波のその奥に富士山が♪
上島鬼貫の「にょっぽりと秋の空なる富士の山」そのものじゃないの
場所を変えて…
また移動して…
富士山の上にもきっとご満悦さまが舞い降りていることだろう
黄金の国ジパング
この田園地帯を流れる小出川の土手には例年ヒガンバナが群れ咲く
今年も彼岸花祭りが始まっているようで、幟旗が出ていたが肝心の花はまだほんのわずかしか咲いていない
黄金の波のきれいなところを写真に撮っているが、この田園地帯でも耕作放棄地みたいなところが確実に増えている
田園地帯の一角、県立里山公園の谷戸の田んぼは見事だった
重そうに首を垂れて…
さて、富士山に別れを告げて帰るとしよう
こういう道が我が家の近くまで続いてくれていたらいいのだが…
帰路、引地川の公園の木陰で休憩する 空では夏と秋の雲がまだ綱引き中♪