岸壁の一部が沈下して復旧工事が行われている江ノ島・湘南港埠頭でキャタピラーをはいたガニ股の超大型クレーンが解体されていく作業を目撃したのは先日のことだった。
入れ替わって今度は巨大なクレーンを据え付けたクレーン船が横付けされ、埠頭に用意されている巨大なコンクリートブロックを工事個所の海中に投入する作業の下準備が始まったようである。
クレーン船にはモノを釣り上げた時ぐらつかないようにするための突支棒(つっかいぼう)として使うのか、赤と白に塗り分けられた太い柱状のものが両脇に装備されている。
そして最初に見えたのは船尾部分で、おしりが2つに割れて、見ようによっては双胴船のように見えるが、実はここに押し船がすっぽりと頭を入れ、推進力を持たないクレーン船を動かすエンジンになるらしい。
船名は「第八十八朝日丸」。
ネットによれば300トンまでの重量物の吊り上げが可能だそうだ。
船体は全長が65m、全幅23mで総トン数に換算すると3000トン。
これらの数字から、ずんぐりした力持ちであることがわかる。
「へぇ~」「ほぉ~」のヘーホーロクにとっては新たな"お得意様"との出会いである。
またパトロールに出かけねば。今度は実際に働いている姿を見たい。
湘南港埠頭に横付けされたクレーン船
大きな起重機と紅白に塗り分けられた2本の"つっかい棒"が目立つ
ちょっと見にくいけれど、お尻が2つに割れていて、遠目には双胴船のように見える
こちら起重機がある部分がクレーン船の舳先
埠頭の先端部に当たるこの部分が沈下していて長いこと工事が続けられてきた
よく見ると、埠頭に積まれていた巨大なコンクリートブロックがクレーン船の上に一部移されている
この重たそうなコンクリートブロックも、ヒョイと分けなく吊り上げちゃうんだろうね
んっ⁉ ありゃ何だ?
フネじゃないか…
ハハァ~ン、こいつが押し船で、船尾が2つに割れているところに入り込んで押し船になってクレーン船を動かすんだな
作業中は邪魔だから、自分のクレーンを使ってひょいと持ち上げ、おなかの上にちょこんと乗せておくって寸法だな
♬親亀のおなかに子亀を乗せてぇ~
このフネ、総トン数19トンの第八十六朝日丸ってんだそうだ
待てよ、こっちの方の数字が若いってことは…親亀と思っていた第八十八朝日丸は、ひょっとして息子か?…体が大きいだけで親じゃないのか…
子亀のおなかの上に親亀が乗ってるってこと?
相模湾はまだ夏♪