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平方録

木枯らし1号と一緒にゴルフ

北風の冷たい日だった。

青空が広がって太陽の光がたっぷりと降り注いではいたが、北斜面に広がるゴルフ場には北風がもろに吹き付け、気温以上に肌寒さを感じた。

東京ではこの日「木枯らし1号」が吹いたのが観測されたという。

風が冷たかったずである。

昔の仕事仲間に誘われて半年ぶりのゴルフをした。

ゴルフの道具は手入れもせずに半年以上しまい込んだままだったが。カビてもいないで無事だった。

道具を大切にするゴルファーなら顔をしかめるはずである。

ずぼらな態度はスコアにも表れ、出だしの3ホールこそフツーのスコアで回ったものだんだん馬脚が現れ、昼食をはさんだ後半になるとボロボロになってしまった。

もっとも、いつものメンバーでのゴルフはスコアを競うものではなく、安否確認を兼ねた近況報告会のようなもので、目的は集まって酒を飲むことにある。

しかし、ただ集まって酒を飲むだけでは能がないから、近場のゴルフ場で"芝刈り"に精を出してから飲めば、酒が一層美味しくなるだろうという魂胆である。

幸いゴルフを終わらせてJRの駅前まで出れば、長年通った魚の刺身と焼き鳥の美味しい行きつけの居酒屋がある。

繁盛店でいつも込み合っているが、ゴルフ場から「これから行くから席を頼む」と言えば、気のいい親父が何とか4人分の席を確保してくれる便利な店でもある。

そこで当店自慢の舟盛を肴に3時間超、4人とも身体に特段の心配事もなく、ロージンどもが集まると必ず話題になるという病気の話は皆無で、話題の中心は元居た職場のことばかり。
古巣の動向は気にかかるものだが、一人だけまだ60代半ばで役員で残っている仲間がいるせいもあって、現状報告も的を得ているため盛り上がる。
この日は「それにしても人材不足」という話題で盛り上がったが、人材を育てきれなかったボクらの責任は棚に置いたままである。
 
 

鎌倉市内にもゴルフ場があるのだ




コースわきのキノコ  マツの木が植わっているのだからマツタケだったらいいのに…


ゴルフ場からの景色

この日は甲府地方気象台から、遅れていた「富士山の初冠雪」も確認され、木枯らし1号と並んで急に冬めきはじめた感がある
見えているのは富士山の東斜面で朝日が当たっている側だが、冠雪しているかどうか、よくわからない
 
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