昨日の夕方、東の空に虹が架かった。
午後5時20分過ぎのこと。
鎌倉の日の入り時刻が5時29分だったそうだから、日没間際の光景ということになる。
珍しいと言えば、ボクの家の辺りに雨は一滴も落ちていなかったし、近くで雨が降っているような気配も匂いもしなかったから、一体どうなっていたのか。
とにかく空気中に濃密な水蒸気の塊があって、そこに太陽の光が当たらなければ虹にならないだろうから思いがけないことではあった。
吉兆だと嬉しいのだが。
猫額の庭にはバラが占拠していて、たくさんの花を育てるスペースはないのだが、せめてバラの足元や余白のスペースを飾ろうと毎年チューリップやアネモネの球根を植えたり、パンジーやネモフィラなどの1年草を育てて苗を植えている。
パンジーは既に芽が出そろってビニールポットに移植し終え、3種類100株余りがすくすく育ち定植を待っている。
昨日はネモフィラに加え、ワスレナグサとカスミソウのタネを蒔いた。
通常、ピートバンなど種蒔きに適した専用の用土を使う方が安全で確実だが、移植作業が面倒なのが玉に瑕で、今回は横着をしてビニールポットに小粒の赤玉土と腐葉土を混ぜたものを入れ、そこに直にタネを蒔いた。
多分、発芽率が落ちるのかもしれないが、本来自然界にある時には土の上に落ちたひと粒から芽を出しているわけで、植物本来の姿に戻ってもらうだけの話である。
どれだけの芽が出るか楽しみにしている。
新型コロナの影響で円覚寺の坐禅会のほとんどが中止されているため、寂しい思いをしているが、家で一人で座ればいいものを凡人にはなかなか簡単にはいかないもので、最近は縁遠さが増してトンと坐らなくなってしまった。
集中力を高めるのに格好の坐禅だが、ボクの場合は庭にへばりついての草むしりも何も考えずに一心不乱で取り組めるという意味で重宝な存在と言える。
同様に苗の移植作業とか、今回のように種蒔き作業など、じっとしたまま何も考えずに同じ動作を繰り返す作業も坐禅と少し似ているところがあって、嫌いではない。
これが仕事として来る日も来る日も同じ単純作業の繰り返しということになると、チャップリンのモダンタイムスではないが、話は全く別だが…
昨日も夏に戻ったような太陽の光を浴びながら、短パンにTシャツ1枚の夏姿でただタネを蒔くことのみに集中し、一心不乱になれたことは実に良かった。
こちらは昨日虹が見えたのと同じ方角の朝焼け 午前5時26分の撮影だから昨日の虹が見えた時刻からちょうど12時間後の光景である
明日の金曜日、関東南岸に大型で非常に強い台風16号が接近する 今日はその備えをしなくては