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平方録

浄智寺まで歩いてきた

梅雨の晴れ間、葛原ヶ岡を抜けて北鎌倉の浄智寺まで歩いた。
自転車が壊れ、新車が届くまでは歩いての有酸素運動を続けたいと思っている。
歩けば汗が流れるし、蒸し暑いことは蒸し暑いが、そんなことを嫌がって冷房を利かした部屋にじっとしているとどうなるか…その辺りは生き方の違いになって来るのだろうから各自が好きにすればいいことで、ボクは〝汗を流さないと気持ち悪い派〟。
♫ 歩こう歩こう私は元気~ぃ 歩くの大好きぃ~どんどん行こう~ ♪
この「さんぽ」っていう歌、姫が小さいころ大好きで、アメリカからのスカイプ通話でよく口ずさんでいた。
ボクが一緒にハモルと音程が外れているのか、それ以上の違和感を感じるのか、「歌わないで ! 」と叱られた。
昨日は久しぶりにこの歌を口ずさみながらずんずん歩いた ♪

葛原ヶ岡に着くと辺りはホトトギスの大合唱で、あちらこちらから「トーキョートッキョキョカキョク」が沸き起こり、天に抜けていた

鎌倉市内にある「天園」「祇園山」「大仏~葛原ヶ岡~浄智寺」の3つの人気ハイキングコースは去年の台風被害であちこちでがけ崩れや倒木被害が続出し、全面通行止めが続いているが、「大仏~葛原ヶ岡」がやっと通行可能になったばかりだ
ボクがたどろうとしている葛原ヶ岡~浄智寺は正式には通行止めが続いているが、とりあえず足を踏み入れて見る
すると、コースに入ってすぐに倒木の山が現れたが、なんとかコース上からは除去され、何ら障害ともならずに通り抜けられた

木製階段も整備し直されたようで、一部が真新しくなっていた
上から人が降りてきたので、ボクは左手に残っている旧道に入ってみたが、一部で行く手をふさいでいる倒木の枝を踏みつけながら通らなければならないところがあったものの、何とか通り抜けられた
イヤだと引き返す人もいるだろうけど…

旧道で本来のコースではないから、あちこちに障害物も

コースに戻ればどおってことのない道が続く


浄智寺の開祖の一人である兀庵普寧(ごったんふねい)由来の「天柱峰」の碑などは健在だった
ちなみに「天柱」とは「世を支える道義」という意味らしい


標識は分かりやすい ここまで北鎌倉方面から登って来るハイカー7、8人とすれ違った
人と会うのは稀だろうと思っていたが意外に多いではないかと思った
で、結論 北鎌倉駅から大仏まではハイキングコースを通って往来できますよ ♪

山道に入る手前では観光客と思しき女性の姿も
そして、道で堂々と寝そべっている黒猫は人が近づいても逃げようとしないなぁと思ったら…


いきなり寝返りを打ちながらお腹をこれ見よがしに見せつけて気を引こうとしたが、女性は立ち止まっては見たものの「あらヤダ」とよけて通り過ぎた

恨めし気に女性を見るクロネコ でも後続の男性が近寄って喉を撫でてあげたら少し機嫌を戻したよう
で、ボクにもどこか媚びたような視線を送って寄越したのでした
悪いけど、猫に興味はないんでね バイバイ


思わぬショーを見せてもらって浄智寺到着 山門を仰ぎ見る
鎌倉五山の第4位にして臨済宗円覚寺派の禅寺

見出し写真は鐘楼の付いた珍しい山門 右手に目をやれば書院の茅葺屋根が目に留まる

この寺の見どころはかぎ型に曲がった茅葺屋根を持つ書院とその前庭の佇まい

さすがにこの時期花は少なかったが、ガラス窓に映る緑はとても印象的


ガラスが波を打つように歪んでいるのところがまた魅力

書院の正面の崖面には終わりかけのユキノシタの群落が

苔もいい感じの緑を提供している


崖面下のアジサイを居間にする洒落者が…

書院を玄関から覗いたところ

和風のこういう佇まいの中で本を読んだり文章を書いたりするといいだろうねぇ
ボクの家には畳もないからなぁ


書院から本堂への渡り廊下越しに見る庭

久しぶりに見るネムの花に見送られて浄智寺を後にする

縁切寺で知られる隣の東慶寺に寄ったのだが拝観中止中
再開は19日金曜日からだそう


明月院ブルーとは明らかに異なる、こちらの門前の青いアジサイがことのほか美しく印象的だった
〝駆け込み寺ブルー〟 言い得て妙かもな
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