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平方録

初夏の海辺にて…

堆砂の山に行く手を阻まれ、仕方なく遠ざかっていた我らが湘南海岸自転車道もようやく除砂作業が終わり、スイスイ走れるようになったのでございます♪
そこで、久しぶりにひとっ走り…と言うとガンガン速度を上げて突っ走ったかのように思われるかもしれませんが、そこはそれ、周囲の景色に溶け込みつつ、美味しい空気を吸い、景色を愛でながらゆったりとペダルを踏み続けたのでした。
黄砂などと言うお邪魔虫がまたぞろ空を覆いはしましたが、まぁ、晴れは晴れ、風も弱く穏やかな日となり、地引網に興じる園児たちの歓声や「勇ましい」ご婦人の〇〇なお姿を拝見するなど、「…!」な一日でございました♪
おっと、わが身にも…
 

海開きは7月だろうに、もう海の家づくりが始まった=片瀬西浜


オヤッ、地引網の人だかりだな、と思っていると…


ビロ~ンと左右に広がり長ぁ~い列ができる


すると、園児らは端からロープに取りつき、ロープを握って陸地深くめがけて引き出した
いよいよ網の巻き上げが始まったようだ♪


それにしても…こんなにたくさんの園児たちが網を引くところを初めて見た
 

こんなに大勢の園児のお腹を満たせる魚が網に入るんだろうか…


月曜日の自転車道は空いていて、たまにすれ違う人がいるくらいでほぼ一人占め♪


ここで不覚にも失敗をやらかした
国道に出てコンビニで買った握り飯を食べかけた途端…
背後に風圧を感じたな…と思った瞬間、アッ!と思う間もなく、握り飯が手から離れた!
犯人はトンビ
うかつだった
いつもは海辺に腰を下ろして何か口にするとき、上空を見回してトンビの姿がないのを確かめていたのに…
この時に限って、それをしなかった ドジ アホ 間抜け

失敗を棚に上げて意地汚いことを言えば、握り飯は牛肉そぼろ入りだった
ひと口かじっただけだったから、牛肉そぼろの味がどんなものか確かめもしないうちに持っていかれるという大失態だった
30年くらい前に湘南国際村の見晴らしのいい丘の上のベンチでサンドイッチを一口食べ、右手にかざしたままモグモグやっていたら突如、一陣の風が吹いて手からサンドイッチが消えていた
あの時は何が起きたかすぐには事態が飲み込めなかったが、トンビの仕業と分かって驚いたものだ
以来、湘南海岸一帯では何十羽ものトンビが観光客の食べ物を狙うところを目撃してきたから、当然注意を払ってきたので、あれ以来被害には遇っていないのだが  コンチクショウめっ!
 

気を取り直して江ノ島にやって来ると4月11日の拙ブログで書いた「海の上の細道を行く♪」の細道がまた出現していた


江ノ島と本土を結ぶ「陸繋砂州」(りくけいさす)で、引き潮の海に現れる
イタリア語で「トンボロ」と言うことから「トンボロ現象」とも呼ばれる
 
実はボクがブログで紹介したことから、地元の藤沢市と観光協会がその観光資源としての価値に目覚め、「トンボロを歩いて江ノ島に渡ろう♪」キャンペーンが出来ないか、観光の目玉にしたいと計画を練り始めたという記事がつい最近、新聞に載ったのだった
まぁ、「ボクのブログを読んで…」と言うのは、何の根拠もない真っ赤なウソだが、計画自体は大まじめらしく、江ノ島側に階段を作って渡りやすくしようじゃないかと考えているらしい
 

と言うことで、新聞記事の反響は大きいですな
月曜日の昼下がりだというのに、トンボロの上を人が三々五々歩いてくるじゃありませんか…


そして、誰が括り付けたか、縛り首用のロープみたいな輪っかのついたロープが柵に括り付けられていて、歩いてきた人が首つり部分に足を引っかけ、ヨッコラセとよじ登る仕掛けになっていた


そこにやって来たのが母娘の2人連れ


先ず母親の方が右足を首つりの輪っかに引っ掛け、左足を大きく跳ね上げて石垣の上部に上げようとしているところでございます

しかし、なかなかすんなりとは上がれません
悪戦苦闘 スカートは左右に大きく割れ、開いた足の角度は90度を超えてどのくらいになっていたことでございましょうや…
あな恥ずかし…
 

このお母さん、40代後半か50歳そこそことお見かけしましたが、腹筋の力が弱いようで、今度はお尻がなかなか持ち上がりません
娘も心配そうに手をやり、陸側ではそばにいた人が手を差し伸べて、転落を防ぎつつナントカ上がることができたのでございます メデタシメデタシ でもアヤウシアヤウシ
ちなみに娘の方はロープに右足を引っかけると、サッと左足を護岸に掛け、ぐいと手に力を入れて岩壁に上がるとサッと右足から柵をひらりとまたぎ、まさにホップ、ステップ、ジャンプと言う如く身軽に上がってしまったのでございました 


そこ母娘の様子を見守っていた70台と思しき老夫婦
Uターンするかと思いきや、ダンナの方はまぁ何とか危なげなくよじ登り…

続いてそのオクガタの老婦人が岩壁に取り次いだのでございます
ムリかな…そう思い、後から来た男性陣2人連れも心配そうに手を差し伸べる態勢を整えたのも知らぬげに、スポーツウーマンですなこの方は、先ほどの娘さんのような身軽さで、ほぼホップ、ステップ、ジャンプ…
涼しい顔で上ったものでした 人は見かけによりません ホントに♪ お見事♪
 

トンボロは自然現象なので江ノ島に来ればいつでも体験できるというシロモノではないが、首つりロープのようなものじゃなくて、きちんとした階段なりが整備されたら、ミニスカの娘さんだって杖をついた足の不自由な人だって気軽に上陸できるので「トンボロを歩いて江ノ島に渡ろう♪」はちょっとした人気の観光資源にはなるやもしれませぬな♪
 
 

 

 
 
 
 

コメント一覧

heihoroku
不覚でした。
何てったって牛肉のそぼろが悔しい。

トンボロ…何が「ただでも起きない」ですか。
アノ現象は大昔からあるんですぜ。
それを今まで気がつきもせず、ぽかんと口を開けて見ていただけ…
ボクのブログですよ、ボクのブログ♪
あれを読んで、ハタと膝を打った職員がいたってことが真相じゃないですか。えっへん♪
アミ
(⌒▽⌒)アハハ!🌞
トンビに油揚げならぬ、🍙、持っていかれましたか!
お顔が目に浮かびます!
江の島のトンビは、曲者ですからね~。

トンボロ現象。 洒落たネーミングで、観光資源に。
お役所の皆さま、転んでもただでは起きませんね。
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