冬至。一年で最も昼間の時間が短い日。ボクの影が、というより誰でもが、この日の自分の作る影の長さに驚く日。そして……日が一番短いということは早晩日脚が伸びるということ。
一陽来復ともいう。
何と心地よく響く、明るく希望に満ちた言葉だろう。暖かさを秘めた光が再び射し掛けて来る ♪
夏大好き人間のボクにとって、夏が過ぎ去って以降の季節は実りの秋だろうが五色を織り成す錦秋だろうが、ただただ寂しさに耐える日々である。
寂しさ、そして悲しさまで漂う最中に一転希望の灯を射しかけてくれるのが、この一陽来復という言葉なのだ。
これから先、寒さの底を迎えるから、これからが冬本番なのだが、もう平気である。
寒いのは気にならない。冬が寒いのは当たり前だくらいにしか思わない。何せ一日一日徐々に徐々に日脚は伸びていくし、太陽の光も日増しに明るさを取り戻していく。
そのことが、この季節には確実に目に見えるのだ。肌で感じることができるのだ。
寒さに震え、縮こまっている場合ではないのだ。
この一陽来復を肌で感じながら春の到来をじっと待つということが、実は夏のすべての次に好きである。
絶望の底で何とか耐えるというのではなく、希望を抱きつつ耐えるというところが、多分良いのだろう。
ヒトには希望というものが必要なのだ。
暦を調べると日脚が伸びるのは5日後の27日からで、9時間43分しかない今日の昼間の時間が、たった1分だけれども、伸びるのである。
千里の道も一歩から。その一歩がまさに今日の冬至を過ぎると始まるのだ ♪
今朝4時過ぎに起き出して、冷え切った部屋のガスストーブに点火したあと、寝室に置いてあるマッサンのピュアモルトウイスキーを持ってきて小さなショットグラスに注いで軽く乾杯をしたのだ。
早朝ウイスキーってやつで、こんなことは滅多にやらないが、今日は特別の日だ。
お陰で体中がストーブから受ける暖かさとは別のポカポカさをもたらしてくれて、実に心地よい気分である。
今日はユズ湯にしてもらおう。
庭の片隅の石垣にどこからか飛んできて根付いたカンパニュラが季節外れの花を咲かせている
予報に反して気温がぐんぐん上がった。車の温度計は15度もあった。もう一度2時過ぎに出かけたのだが、16度まで上昇していた
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heihoroku
ひろ
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