今朝起きて2階のパソコンの前に座って外を見ると、目の前に広がっているカツラの枝葉が大きく前後左右に揺さぶられている。
ガラスの折り戸を開けてみると、生暖かい風が無遠慮に身体全体に押し寄せてきてガラス戸を強烈な力で押し戻して閉めようとする。
油断すると指でも挟まれて相当痛い目に遭いそうである。
床はたった今まで降っていましたと言わんばかりに濡れているが、ちょうど止んでいる時だった。
ベランダのバラは1番花が終わり、2番花に向けて準備を進めている所なので花そのものの被害はない。
しかし、階下の庭を見下ろすと、今真っ盛りのつるバラのニュー・ドーンの下一帯が雪が積もったように真っ白になっているのは、相当の数の花びらが散ってしまったことを知らせている。
近くのブッシュ仕立てのブラッシング・アイスバーグとバーガンディ・アイスバーグは盛りを過ぎつつあるが、それでもたくさんの花を残していて、その株元も強風の狼藉に遭って、やはりうっすらと雪が積もったようになってしまっている。
アーチを覆って盛り上がるように咲き誇っていた伽羅奢はまだあまり散らずに頑張っているが、2階から見る限り、強風に翻弄されまくり、強い雨に打たれた花の塊はてんでに乱れ、打ちひしがれて遠目にも痛々しく見える。
バラの盛りに丹精してきたバラがこれほどまでに痛めつけられ、痛々しい姿をさらすのを1度ならず2度も3度も見せつけられるのは、初めての経験である。
サクラの時期には‶花散らし〟と呼ばれる無情の雨が降り、あるいは太平洋岸を東進する低気圧の関係で強い南風が嵐の如く吹き付けることは何度か経験があり、その春の嵐に見舞われれば一夜にして満開の花はどこかに吹き飛ばされて、後にはガクが残るだけである。
だが、バラが最盛期を迎える5月という季節の天候は、特に南関東では安定していて、まれにメイストームと呼ばれる乱暴者が現れることがあっても、それは一過性で連続して雨や強風に頭を悩ませることはほとんどない。
しかも、サクラと違ってバラの花はそれほど華奢な造りではないため、風雨に痛むことはあっても簡単には吹き飛ばされることはない。
それが、今年に限ってはひと月も早く梅雨入りを彷彿させる天候に見舞われてしまっているのだから、何をかいわんやで、花はあきらめるとしたって、今度は病害虫の備えも前倒しでしなければならず、ヤレヤレなことである。
まっ、盛りを過ぎたものが衰えて散っていくさまは自然の摂理として受け入れるが、まだ元気な盛りの内に強制的に打ちのめされ、ボロボロにされて散っていく姿を見るのは実に忍びないことである。
今年はバラゾウムシの被害も無く、今のところ黒点病やうどん粉病の被害も免れて大いに満足しているのに、天候に邪魔されるとは…
こんな年が来ようとは夢にも思わなかった。
天気予報によれば、今日は1日中、強い風雨に見舞われるそうだ…
話はガラっと変わって、昨日のブログ「『決して市民の方は向かない』というテーゼ」で書いたコロナワクチン接種予約に関する鎌倉市の‶裏切り〟に関して、市役所のホームページが掲載した「お詫び」を読んだ。
それによると、午前0時からの予約開始について市民に知らせるための「広報かまくら」の締め切りに間に合わず、結局、直前になってネットのホームページの特設サイトにだけ掲載したと説明し、受け付けた人数は8000人の募集に対して2000人まで受け付けたとしている。
何と‶闇受付〟に4分の1、25%もの枠を使ったというのである。
ボクはてっきり市長をはじめとする幹部連中が町の有力者や与党の長老議員などに脅されたり泣き付かれたりして、仕方なく市民を欺いて‶闇窓口〟を開けたんだと思っていた。
しかし、4分の1の枠にまで広げていたってことは、底知れない悪意を持って意図的に計画したとしか考えられないし、町の有力者だって50人とか100人単位で無理強いしてくるわけがないから、これはもう職員が市民を無視してチャッカリ便乗してしまったとしか言いようがない。
それで職員の親や親せき、挙句は職員の友達連中の親兄弟に至るまで楽々予約が取れるように、まさに自分の畑に勝手に水路を掘って市民のための水瓶から貴重な水を勝手に引いたのと同じで、これは完全に犯罪以外の何物でもないと思う。
あきれ果てた連中である。
これが鎌倉市役所の公僕、パブリックサーバントと呼ばれる連中が5月17日にしたことである。
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