鎌倉市の行政というのは油断していると、時々とんでもないことを仕出かしてきて、われわれ市民を困惑させる。
今回は何が起きたのかと言うと、全国各地で様々なトラブルを引き起こしているコロナワクチン接種に絡んだ不正接種疑惑で、まさかわが自治体ではそんなみっともないことは怒らないだろうと思っていた矢先、まさに足元でそれが起こってしまった。
鎌倉市のホームページや市が各家庭に戸別配布する広報紙はもちろん、ネットのワクチン予約サイトの説明には「予約時間は9:00~16:00」と明記されていて、それは電話による申し込みはもちろん、残り2つの申し込み方法であるネットとラインについても同様との記述が目立つように添えられていた。
このことについて何の違和感もなく、一斉予約なのだから同時刻に予約のスタートが始まるのは当たり前、とだれもが思ったことだろう。
しかし…
5月17日の朝9時10分前にスタンバイしたボクはパソコン画面の申し込みサイト上に奇妙な記述を見つけたのだった。
それが次に掲げた画像である。
「重要なお知らせ」と断って「5月17日(月)午前0時からのWEBサイトやLINEの予約受付は一定数に達したため一旦停止しました。再開は午前9時からとなります」と書かれている。
なんのこっちゃ ?!
一旦停止した…って何のことだ !
再開…ってなんだよ!
一定数…ってどういうことだ?
既に申し込みが済んだ80歳以上を除いたその他の65歳~79歳までの高齢者を対象にしたワクチン接種申し込み初日は5月17日で、肝心の申し込み開始時間は午前9時からって明記してたじゃないか。
どこに午前0時からでもOKって書かれているんだっ!!!!!
こんなペテンがあるかい。
そうか、読めたぞ。
横入り特別枠だな。
町の有力者(どうせゴロツキみたいな連中だろうが、市長の周りに出没して大きな顔をしている奴らは確かにいる)とか、議会与党の古参議員とか、市長をはじめとする市の幹部連中が横紙破りの連中から「便宜を図れ」と脅されたり泣きつかれたりして部下に知恵を絞らせたか、いや、もしかしたら市長の側から揉み手て摺り手で「こんな手がありますけどご親族の方も含めて如何ですか?」と持ち掛けた…おそらくその両方だろうが、どうせそんなところだろう。
「予定数に達した」なんてのは真っ赤なウソで、頼まれた連中には「市民には秘密ですから長い時間サイトは開いたままには出来ません。手早く申し込みは済ませてくださいよ」とかなんとか言って、多分午前0時から30分間とか1時間くらいの間だけ、サイトを開けたんだろう。
まるでコソ泥じゃないか。
みなさぁ~ん、鎌倉市は市長以下、組織ぐるみのコソ泥集団ですよぉ~!
市役所は嘘つきの棲み処になってますよぉ~!気を付けてくださいねぇ~‼
これに怒り心頭に発した連中はたくさんいたはずで、市役所近くに住む住民の何人かは我慢がならず市役所に直接抗議に出向いたらしい。
いいぞいいぞ頑張れっ!
そのことが翌日の新聞に出ていて、市役所が答えている。
曰く「24時間稼働するシステム設定だった。夜間帯に予約する方もおりアクセスの負荷を分散させる狙いもあったが、市民の声を受け反省している」「6月17日の第3回目は電話、WEB、LINEとも午前9時からに統一する」だと。
ふざけるなってんだ!
何ぁ~んにも反省してないじゃないか。
何が24時間稼働のシステムだ。何が夜間帯に予約する方だ。負荷の分散だと?!
それならそれと広報紙にもWEB上の申し込みサイトにも「午前0時申し込み開始、24時間いつでもOK。予約が埋まり次第締め切ります」って書きやがれってんだ!
ったく、だまし討ちしやがって。
それにしても‶横入り特別枠〟でズルした連中の数はどれくらいいるんだろう。
今回の接種枠は8000人だったが、水面下で密かに伝わる口コミってのは案外広がっていたかもしれないし、500人とか1000人なんて膨大な数字じゃあるまいな。
イヤっ、分からんな。
お陰で真面目に午前9時を待って申し込みを始めたボクは見事にコソ泥嘘つき集団の策謀にはまって予約に失敗してしまった。
コンチクショウめっ。
鎌倉市の行政ってのはいつだって、こうやって市民を裏切る。
夏休みの自然豊かな公園で早朝や夕方に小学生が自然観察をしたいと願っても、市が管理する自然公園の類は門扉を閉ざし、門が開くのは午前9時から午後5時までのたったの8時間だ。
セミの羽化は夕方から始まるし、早朝にはまだ羽を乾かしている最中の生まれたてのセミが観察できるのに、そういう時間は締め出されてしまうのだ。
観察対象はセミだけに限らない。
その他の昆虫だって植物だって、鳥や小動物だって昼間と早朝、夕方の表情は全然違っているのだから…
年末年始に至っては門はぴたりと閉じたままになってしまう。
こんなの公園って呼べる?
オオヤケのソノって、そもそもどういう意味よ。
オオヤケのソノって、そもそもどういう意味よ。
鎌倉市ではオオヤケの都合で管理するソノってことを公園て呼ぶんだな。
まっ、これはほんの一例。
挙げれば枚挙にいとまがないくらいたくさんあるが、数が多すぎていちいち覚えていない。
とにかくテーゼとして「決して市民の方は向かない」ということだけは、しっかり取り組んでいる町なのだ。
ヤレヤレで、こういうことをまた突きつけられると、ホントにあきれるやら悲しいやら…
(見出し写真は近所の寺の竹林 竹の若葉がきれいですごくいい感じ ♪)