新聞を読んでいて腹の底から「へぇ~」「ほぉ~」と感嘆符が飛び出した。
ボクのブログのタイトルはこの感嘆符から取ってつけたのだから、これほどインパクトの強い鮮やかな「へぇ~」「ほぉ~」を印さないわけにはいかない。
つい2、3日前の新聞記事で、地球温暖化対策の国際ルールである「パリ協定」からの脱退を国連に通告したアメリカの影響についてまとめていた。
かいつまむと➀45代大統領を筆頭に米連邦政府はパリ協定を敵視するが、米国内にはパリ協定を支持する声も強い➁2017年発表の宣言「We Are Still In (私たちはまだパリ協定にいる)」には、企業、自治体、大学などのリーダー1万3800人が署名していて、傘下に1億5000万人、人口で米国の65%、GDPで70%を占めている➂米国のメタンなどを含む温室効果ガス排出量も減っていて、17年は約64億6000万トンで、05年より12%減った。パリ協定の米国の目標数値の「25年に05年比26~28%減」の半分近くを達成している―などを挙げていた。
知らなかった! そうだったんだぁ~! という思いだ。
45代のアホさ加減は今更書き連ねることでもないが、大多数のアメリカ国民はやっぱり地球温暖化を心配しているし、そのための対策・対応が必要だということをちゃんと理解していて、ちゃんとやるべきことをやっている。
大統領の言うことを無視してまったくブレずに取り組みを継続しているということに安心もし、頼もしさも感じたという訳なのだ。
やるじゃん! という思いでもある。
翻って日本の政府・経済界の対応は言わずもがなの及び腰で、米国の45代の悪態を隠れ蓑に厳しい温暖化対策を打ち捨てて、平気で石炭火力発電所の新設を論議したり、温室効果ガス排出量の削減度合いも微々たるものにとどまってヘーキな顔をしている。
お上がそんな具合だから、国民も右へ倣えのようで、政府や経済界を批判する空気も顕在化しない。
政府の言うことを信じないで、自分達の判断で「やっぱりまずいよ。ちゃんと防止対策を取り続けようよ」と踏みとどまって、実行して行く米国民の良識とはえらい違いだ。
彼我の差はつくづく大きいというしかない。
中国、米国、EU、インド、ロシアに次いで温室効果ガス排出量が6番目に多い日本の姿勢をボクはつくづく恥ずかしいと思う。
もっとも、米国の市民の踏ん張りは評価できるとして、それを手放しで喜んでばかりはいられない。
何せ米国は世界で2番目にたくさんの温室効果ガスを出し続けているのだ。
今後さらに厳しい対策が必要になった時、米国の脱退はパリ協定に残った国々の足並みを乱す要因になっていくだろうことは想像に難くないし、その乱れが地球の更なる温暖化に結び付くのは確実で、地球は取り返しのつかないことになってしまうだろう。
全世界のために、青い青い地球のために、来年11月の選挙で45代の再選が阻まれ、再びパリ協定に戻ることを切に願う所以だ。
ところで、来月にスペインで開かれる第25回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)に出席を予定していたスウェーデンの〝怒れる少女〟グレタ・トゥーンベリさんが滞在先のカリフォルニアからスペインへの渡航を助けてくれる人を探していたが、どうなったんだろう。
彼女はジェット旅客機がまき散らす温室効果ガスの世話になる気は毛頭なく、米国に渡るのに大西洋をヨットで横断したほど。もともとチリで開かれる予定だったCOP25にはカリフォルニアから陸路を行く予定だったのが急きょ開催地が変更になって困っていたのだ。
彼女に刺激を受けて彼女が始めた学校ストライキが世界中の若者に支持され、各地で学校ストが広がっているようである。
将来を担う若い人たちが自分たちの明日のことを心配して立ち上がっているのは頼もしい。
そう言う足元から起こる波動がこうした問題には有効なんじゃないかと思う。
何せ明日の地球は若い人たちのものなのだ。自分たちの子や孫のためを思わない親がいるものか。
ならば……答えはすぐに出そうなもんだけどなぁ。
追伸 このブログをアップした直後に「里の家ファーム」さんからコメントが届き、「グレタさんが現地時間の13日に双胴型ヨットでバージニア州からスペインに向かうとツイートした」というニュースを読んだと教えてくれました。
見出し写真も含めて「昨日の富士山と湘南海岸」
12日の荒天と比べるとこの日は「キレ」が今一つだった