昨日お邪魔したいくつかのブログに奇麗な黄葉の写真が掲げられているのを「へぇ~」という思いで眺めさせてもらった。
いずれも東京近辺にお住いの方のブログなので、南関東にも黄葉前線が届いているところもあるのだと気付かされる。
つい数日前まで夏日のような日々が続いていたわけだから、さぞや植物も戸惑ったことだろうが、このところの平年を下回る気温の低下に、植物たちも慌てて一気にモードを切り替えたと見える。
そんなことを思いつつ、鎌倉の紅葉は例年だと12月初旬から中旬にかけてだから、いくら何でもまだだろうと思った。
しかし、午前中に散歩に出て近所を一巡りすると、もちろん濃淡はあるのだが、黄色系統に黄葉した木々がやたらと目に留まるではないか…
さすがに、まだ赤系統の紅葉はほとんど見かけなかったが、イチョウや周囲にたくさんのドングリをばら撒いたコナラなどの葉が青空に映えてきれいに黄色く色づいているのに遭遇して、いささか驚いた。
明け方の部屋で寒さに打ち勝つために寒がりがガスストーブを必要とするわけだ。
そして黄色く色づいた葉に近づいて「キミらも気象の急激な変化に対応しなくちゃならず、大変だなぁ」と思いつつ、しげしげ眺めるうちに、葉の付け根部分にもう来年の葉の芽が準備されていることに気付く。
なるほどな。来春の芽吹こうというその時になって慌てて準備したって間に合わないものな。用意万端調え、後事を託した上で安心して葉を落としてしばしの休眠モードに入るんだな…などと、植物の対応力の周到さに感心しきりである。
ぐーたらな誰かさんの場合だと「明日は明日の風が吹かぁ~」で、何の準備もしないまま寝てしまい、その時になって偶然うまく行くこともないではないが、大抵は悲惨な結末が待っているものである。
植物の場合だと葉が出なければ光合成が出来ずに、一巻のオシマイということになってしまう。
生き残る知恵と言ってしまえばその通りだが、こうして世代をつないでいるのだということを改めて認識すると、じっとひとつのところから離れず何十年も何百年も生き続ける生命力の秘密の一端を垣間見るような思いで、ちょっと感動させられるものがある。
大袈裟かな…
昨日と変わって富士山の周囲には雲が目立った
いつの間にかこんなに奇麗な黄葉が…
皆さんのブログに触発されなかったら見逃していたかもしれない
これはイチョウだ
コナラの類だろうか
樹下にもぐりこんで葉っぱに近づいてみると…
既にしっかり来年の葉芽が用意されている
思い立ってっソメイさん家のヨシノちゃんの様子を見に行くと葉っぱは既に落とし切っていて
まるで「やぁ♪」と手を上げているよう
花が咲くのは4カ月も先だけど、もう準備が始まっているんですなぁ
こちらはカワヅザクラの花芽
ヨシノちゃんより目覚めは早いので、芽の方もぐっと早熟な雰囲気