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平方録

ちょっとバテてしまった

例年だと今頃の8月上旬は姫が妹君と一緒にわが家に泊りがけで遊びにやって来るころなのだ。
パソコンに保存している写真の数々を、頼みもしないのにパソコンが勝手に編集して「8月3日」とか「8月4日」とかの括りで提示してくるのだ。
何だよ、余計なことを…と思いつつも、それをクリックしてしまうと過去数年分の、保存されている限りの「楽しかったあの日」が蘇って来る寸法なのだ。
「あの年はあそこに行ったのか」とか「そうか、翌年はあんなことしてたんだな」などと懐かしさがこみあげてくる。

それが今年は「来ない ! 」のだ。
正確に言うと「待ち焦がれていたのに来れない」、姫の立場に立てば「行きたいけど行けない」ということになる。
姫の母親は「飛行機とか新幹線とか、密閉空間にじっとしているなんて考えられない」といっている。
四国の田舎町から鎌倉までは時間がかかるのだ。
世の中の一部は〝ゴートートラブル〟などとはしゃいでいるが、まともな人は帰省だって「今年ばかりは取り止めるというのも重要な選択肢」と慎重である。
やむを得ないのだ。

そんなご時世だから、新調した自転車で泊りがけでどこかに出かけたいなと思っていても断念せざるを得ない。
人と接触せずに自炊しながらテント泊なんてことは若くないから今さら無理。
せいぜい日帰りで遠乗りしてくるくらいが関の山なのだ。
そんなわけで、今、長かった梅雨の間中になまってしまった筋肉を鍛え直しているところで、連日距離を伸ばしながら出かけるタイミングを計っている。

昨日は53kmを走ってきたのだが、後半40km過ぎからは極端にバテた。
前の日も40km走っているのだが、別に疲労困憊するわけでもなく、気軽な散歩の延長みたいな感じだったのに…
前日より少し気温が高かったせいもあり、熱中症に気を付けようと休憩の数と時間を増やしたのがブレーキになったのかもしれない。
休憩するたびに、身体がだるくなっていくのには少しばかり参った。

とは言え、漕ぎ始めればそれなりに力は出たから、多分精神的なものが影響しているのかもしれない。
気弱になってはいけないのだ。
それにしても、これが現状のありのままの体力とは思わないが、100kmを越えて走って来るには気合を入れ直さなければいけないのかなぁ…と思い直している所なのである。
まして苦行に出るわけじゃないんだから、楽しんでくる気持ちが重要だろ思う。
ナントカの冷や水なんぞと言われないように。

いつものように湘南海岸に出る

湘南海岸自転車道を西進して1時間弱で相模川河口に到着
上空に広がる雲は夏のものじゃないように感じるんだけどね お呼びでないんだよ !

河口から北を目指すため、河口に沿って広がるゴルフ場脇の市道を進む
すぐ隣がゴルフコースだ

コースの真ん中を市道が貫いているため、ゴルファーを乗せたカートが道を横切る

河口から5km遡った辺り 対岸は平塚の町
遠くに見えている山は高麗山といって安藤広重の東海道五十三次の平塚宿で描かれている山である

同じ場所から見た上流方向 視界がクリアなら丹沢山塊が迫って見えるはずだが…

左岸堤防の道は舗装されていて快適 遠くに白くて大きな橋が見えてきた

スマートな斜張橋

その名も湘南銀河大橋 ♪ 壮大な名前や良し ! 橋の姿も麗しき !

さらに北上し、神川橋を右に折れて進むと寒川神社参道の前に出る
参道は一直線に伸びているのに先がまったく見通せない

木立の生い茂る1kmほどの参道を進んだ先にようやく太鼓橋が現れる

さらに進むと本殿の前に立派な中門が出迎えてくれる

中門越しに本殿を望む

官幣中社だけのことはある立派なたたずまい

しめ縄がひときわ目を引く

寒川神社を後にさらに東に進むと行く手に昼なお暗き穴がぽっかり開いたような…

木々が生い茂り薄暗いトンネルのようなS字にくねった下り坂を下っていくと、急に目の前に広々とした水田が広がる

茅ケ崎市と藤沢市の北部に広がる田園地帯で、牛舎や豚舎が点在し、果樹園が広がる一方でこういう水田も

稲穂を揺らして渡って来るみどりの風を胸いっぱいに吸い込んで疲れを癒す
時々、どうしても見たくなる景色なのだ
わが家まではここから十数km、しかも一山越えなければならない

コメント一覧

heihoroku
おはようございます。

知らない道を走るのが一番楽しいんですけどね。
我家拠点の大概の道は走り尽くしてしまっていて、結局馴染みの好みのコースを走ってますが、それでも飽きて来ます。
日の長い夏は遠出のチャンスなんですが…

姫は来年中学生です。
一緒にしまなみ海道を漕いでみたい ♪
体力の維持に努めねば!

早起き続いてます? 朝のうちなら涼しいからスケッチも捗りますよ。
朝飯前の一仕事 ♪
ひろ
長距離・・・!
https://blog.goo.ne.jp/hirotosaiseikai
おはようございます。
連日の40キロ、50キロの走行とあるのに驚いて、地図をたどってみてまたビックリ!ビックリしながらも海と河と水田と・・・これは私だって(無理ですが)走りたくなりますね。マラソンランナーなら人力で走る距離だと思うと、人の力は偉大です。
ただ、暑さの中を走られてほんとうに「ナントカの冷や水」になりませんように。

何年後かコロナ後の夏に、姫さまたちと「あの年はね~」と懐かしく思い出す日がきっと来ますね。
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