国連決議の厳しい制裁決議に音を上げ、何とか制裁を逃れようと北の坊やが一世一代の大芝居を打っているのだ、信用なんかしたら大変なことになる、などという見方がある事も知っているし、それを否定する気は毛頭ない。
傍から見ていると、ならず者の何をしでかすか分からないような乱暴極まりない国にしか見えず、人権は無視するは国民の幸福なんてものは一顧だにしないような国とそもそも仲良くできるのかという疑問も当然湧いてくる。
国際社会の反対を押し切って進めた核実験やミサイル発射の強行の数々などを目の当たりにさせられてきてはなおさらである。
狙われたアメリカの45代が、西部劇の決闘よろしくガンベルトの銃の安全装置を外して「坊や、大人しく銃を捨てナ。捨てないなら抜くゼ。オレの腕前はお前よりはるかに確かだぞ」と脅すのももっともで、その殺気を感じた北の坊やが慌てて「話し合おうじゃね~か」と酒場の丸テーブルを顎でしゃくって座ろうとしているのが、ここまでのページ展開なのだ。
世界一の早撃ちに狙われた北の坊やはさすがに必死で、テーブルに着く前に隣の住人と仲良くしておいて45代の心象を良くしようと「38度線のまたぎっこ」になったわけである。
そういう意味では、まだほんの第一歩が始まったに過ぎず、45代とテーブルをはさんだ時にどういう態度を示すのか見ものだし、そうやすやすと武器を捨てて丸腰になるとも思えない。
話し合いが決裂すれば撃ち合いになるかもしれず、そうなれば最悪で日本にも流れ弾は飛んできそうである。
鉛の玉ならいざ知らず核爆弾だったりしたら……
テレビ中継で見た画像の話に戻るのだが、北の坊やの振舞がたとえ世界を欺く演技だったにせよ、その演技を演技でなく本物の態度に変えさせることだってできるんじゃないかと、フト思ったのだ。
北の坊やをみんなで良い子に仕立て上げてしまって、良い子ぶりを発揮しているうちは奴も安心して暮らせるというふうに持っていけば、いずれそれが自然体にすり替わるという寸法である。
馬鹿に付ける薬はないが、人はおだてればその気になるものである。
38度線をまたぎっこした南のおっさんが、まずそのおだて役を演じたわけで、日本もアベなんちゃらにさっさと辞めてもらい次の総理大臣がそのおだて役の俳優の仲間に加わればいいのだ。
甘い見方かもしれないが、難しいと思えていたことが、そうやって解決に向けて動き出したのだと思いたい。
そうじゃなければ、大の男がお手てをつなぎ合ってコンクリートでできた境界線をまたぎっこしてにっこり笑い合っている図なんて、馬鹿馬鹿しい上に気持ち悪くてかなわないじゃないか。
とりあえず第一歩は記されたのだ。
世界はそれを現実にする責務をあの画像を見ながら負ったのだと思う。
昇ったばかりの太陽に照らされる今朝の「空蝉」。咲き始めた1番花の、その中でもトップバッターは既に妻に切り取られ、お稽古のバラ好きの先生宅に飾られている
「名無し」も芳香を放ち始めた
朝日を浴びるパンジー
ここまで太陽が動いてきた! 右側の山の左端に触れずに昇ってくるのも時間の問題になった。夏至には左側の山すそから昇るのだ
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