土曜日だし、真っ青な青空が広がっているから混んでいるだろうな…とは思っていた。
しかし、前の日より風は弱いものの空気はピリッととんがっていて気温は低いし、家でじっとしている人の方が多いかもしれない…
そんな根拠のない期待を抱いていつもの湘南海岸自転車道に入った途端、見通しの甘さを思い知らされることになった。
自転車を漕ぐ人、ジョギングする人、犬を連れて散歩する人、サーフボードを自転車に括り付けてヨロヨロ走る若者…
すれ違いこそなんとかできるが、追い越して走る事なんか不可能に近い。
堆砂で道幅が極端に狭くなっているような箇所では渋滞するから「3密」とまでは言わないまでも、前後左右の人が吐く荒い息をそのまま吸い続けなくてはならなくなる。
最近はジョギングする人も自転車を漕ぐ人もマスクをしている姿が目立つようになっているが、感染不安が付きまとう。
ボクも街中など人が多い所を走る場合はマスクをするようにしているが、速度を上げて走る場合は息苦しくなるから外してしまう。
しかし、これほどコースに人があふれているとスイスイ走るのも無理。
スイスイ走れなければイライラは募るし、それでは逆効果。
で、コースに入って300mも走ったところであきらめて離脱してしまった。
何も土日に来ることはない。平日は5日間もあるのだし…
昨年4月、初めて出された緊急事態宣言を思い出した。
あの時は今の緊急事態宣言下と違って多くの人が外出自粛要請に従って家に閉じこもっていた。
それでも海辺の自転車道には運動不足を解消しようとする人たちが大勢出てきて、それこそ「3密」状態だった。
新緑の季節だったことも拍車をかけたのだと思う。
立春間近とは言え、まだ真冬だぜ、今は。
みんなコロ公との付き合い方が上手になったというべきか。
まぁ、夜の街に繰り出したり繁華街の人混みに出掛けて行くわけじゃないから風通しの良い広々とした海辺の1本道に多少人が集まったって、目くじらを立てるほどの事でもない。
みんな自分自身の健康状態を気遣う善良で健全な市民たちなのだ。
それにつけても、車に煩わされずにのんびりと、しかも気持ちの良い景色の中で汗をかける場所が人口稠密の都会には少ないというのが、こういう蜜状態の自転車道の光景を見るにつけ浮き彫りになってくる。
政権を放り投げたアベなんちゃらは空疎な「美しい国ニッポン」を作るのだと力んだが、憲法を強引にねじ曲げただけだった。
何時になったら心豊かに安心して暮らせる国になるのだろう。
自転車だけならソコソコにスムーズに流れるのだろうが、ジョギングやら散歩やら、それぞれ速度も形態も違う人が入り混じって通るため、流れは複雑である
北風が松林(画面左手)に遮られるから、そもそもこの道路は暖かいのだ
親子でのんびりサイクリングというのも見かける
自転車道に負けず劣らず海の上も蜜状態 こういう光景は鎌倉から茅ケ崎あたりまで、多い少ないの濃淡こそあるものの10数kmに渡って続く!
視界良好
昨日までの春霞の中のような光景と違って真冬のきりりとした空気に包まれ、視界は良かったが空気は冷えていた
(向かって右が丹沢山塊、左は箱根連山)