平方録

あぁ 琴奨菊

日本人の優勝力士は10年間出ていないんだそうで、3横綱を撃破して破竹の12連勝を続けていた大関・琴奨菊が平幕の豊ノ島を土俵際まで押し込んでおいて「とったり」なんぞという捨て身の技に転がった。
日本人力士の優勝者―と、ことさら際立たせること自体変な話で、力のあるもの、強いものが勝つのが相撲だろうから、人種や国籍なんか関係無いはずなんだけど、一種の呪文のようになって国技館を包み込んでいるようである。

横綱戦に3連勝し、琴奨菊にも「やれやれ。ひょっとしてこのまま行けるかも」という気持ちが浮かんでいたとしても無理はない。
しかも残り3日の相手の力量は番付が同じか格下である。
12連勝した鋭い立ち合いそのままに、相手を土俵際まで一気に押し込んだ巨体が一瞬にして転がった瞬間の客席の悲鳴は、琴奨菊の悲鳴そのものだったろう。だから余計に大きく湧きあがって国技館内に響き渡ったのである。

絵に描いたような落とし穴がポッカリと…
そこにまた、まんまと足を踏み入れてしまった… 
本人には自覚がないだろうが、これぞまさに気の緩みなんだろうな。心の隙なんだろうな。
実に恐ろしい、見たくもない光景を見せられてしまった。クワバラクワバラである。
後の祭りにならなければいいが。

サッカーのU23アジア選手権大会。リオデジャネイロ五輪の出場権をかけての準々決勝の相手は強敵イラン。
午後10時半キックオフの試合だったのでテレビ中継は見ていないが、朝起きてインターネットで結果を確かめたところ、前後半90分はスコアレス。
延長に入って前後半で3点も取って振りきったようで、選手もファンもやれやれだろうが、苦戦の跡はまざまざである。
しかし、強いチームは苦戦しようがどうしようが、最後は勝利をもぎ取るから強いのであって、そもそも五輪出場権がどうのこうのより、アジアでは1番になってリオデジャネイロに乗り込まなければいけない。

相撲のように個人戦ではなく、11人もが力を合わせるのだから落とし穴には気付きやすいだろうし、高い壁があったとしても簡単に引き下がるということも無いはずである。
1勝も挙げられずにすごすごと帰ってきたブラジルW杯のA代表のようなだらしない姿は見たくない。
まだ出場権も得ていなとはいえ、それを逃すようでは話にならないのだ。あと2勝。ぶっちぎってこい。

アベなんちゃらの足許も怪しくなってきた。
まだどう転ぶか見通せないが、1週間かけて取り繕いやら、場合によっては恫喝してでも逃げ道確保に血眼になるんだろうが、さぁーお立会! ってところだね。
講談師だったらこの後の展開をどう転がすんだろうか。さぁーお立会!



わが家のニュードーンのせん定を終わらせた。案外いい感じ!


雨ニモマケズ 風ニモマケズ、ソシテ雪ニモマケズ ワガ家ノさるびあハ依然トシテ元気ニ花ヲ咲カセテイル。
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