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平方録

歳かなぁ~ あれっぽっちの酒で…

確かにまだ真っ暗な午前4時に一旦目は覚めたんだ。
普段通りに目覚まし代わりのラジオのニュースも聞いた。
といっても、どんなニュースを流していたのかさっぱり思い出せないけれど…
で、ラジオのスイッチを切って、いつもならそこで起き上がるのさ。ベッドから離れるんだ。
でも今朝はそれが出来なかった。
 
 
理由ははっきりしている。
前夜飲み過ぎたのさ。
ベッドに入る時間もずいぶんと遅かったから寝不足もあるが、酔いのせいで身体の自由が利かなかったということだろう。
起きるんだという気持ちと、いやもうちょっとこのまま、という気持ちがせめぎ合って、気が付いたら午前5時の時報がスマホから流れて来たのさ。
 
 
このまま寝続けてもいいんだよという声と、いや、たかが深酒で…という声が交互に聞こえて来て、そこでもしばらく葛藤があったんだけど、とにかく心を鬼にして起き上がったのさ。
寝室から出ると外はもうとっくに白んでいて、東の空には糸のような下弦の三日月が地平線よりやや高い位置に引っかかって、空は「あけぼの色 ? 」に染まり始めている。
 
 
つい先日開かれた洋上大学50周年の記念同窓会に出席しなかった友人を囲んで、横浜で一杯やったのだ。
見晴らしの良いビルの28階の窓際の席で、4時間もああでもない、こうでもないと芋焼酎のボトルを2本開け、ロックでぐびぐびやりながら4時間も居続けたのさ。
挙句にもう1軒行こうと、欠席した友人の提案で馴染みのバーに行ったのだが、やんぬるかな、そこは年初に閉店してしまったらしく、閉店を知らせる張り紙が既に黄ばんでいた。
ならばと、別の店を提案したが、言い出しっぺの友人の足元がどうにもおぼつかないこともあって、また次の機会にしようやと大人の判断をしたのである。
そのバーが開いていたら今頃はどうなっていただろう。
 
 
人と人のつながりというのは不思議なもので、3人とも普段の交流は全くと言ってよいほどないのに、何年かに1度こうやって再会すると、特殊なスイッチが入るように長期の無沙汰は嘘のように消え去り、一緒に船で太平洋を横断したあの時が蘇って肩を組みあうのである。
時の隔たりというものが全く何の作用も及ぼさない。そんなことってありかよって思うのだが、現実にそうなるのだから不思議と言えば不思議としか言いようがない。
ニンゲンってのは、ある意味実にいい加減な生き物だなぁと、つくづく思い知らされるのだ。
 
 
そんなこんなで、今朝はもう限界。息が続かない。頭も回転しない。
支離滅裂になりそうだ。いや、手遅れか。
この辺でおしまいにしよっ、と。
 
 
 
 
チョウチョも飛んできてキスをする
用水路沿いの土手の草が刈られてしまいガッカリしていたら、次から次にぐんぐん伸びてきた
 
 
こちらは別の田んぼの土手
飲み会に出かける時に通りかかったら夕日を浴びて輝いている姿が印象的だった
 
 
 
去年までは気が付かなかったけど… 白花もこう見ると悪くはないね
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