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平方録

景色が動いてこその有酸素運動

日中の気温は最高で17度あったから、運動するには快適な気温と言ってよい。
よく晴れ上がって見渡す限りの空には雲一つ浮かんでいない。
ただ北東の風が木々の梢がそよぐほどに吹いていて、追い風の場合はどおってことはないのだが、面と向かって対峙しなければならなくなるとヒンヤリと冷たく、うっとおしい。

しかも、運動が目的だから服装もそれなりである。
今ごろの季節だと長袖のTシャツ1枚にウインドブレーカーを羽織り、下半身は短パン。
最近は膝から下が少し冷たいのでサッカー用のひざ下までのストッキングをはいているが、太ももは素肌を風にさらしている。
冬はTシャツの上か下にもう一枚重ね、短パンの下にタイツを履く。
基本は変わらない。身軽な服装が基本なのだから。

友人の中にはジム通いをしているのも何人かいるが、ボクはどうも室内で汗をかくってことが肌に合わないというか、嫌いである。
天候に左右はされるものの、やっぱり太陽の光を浴びて身体を動かしたいと思う。
第一、室内では景色が動かないじゃないか。
それをボクなりに定義すると「心を開放して精神の安定を保ち、なおかつ健全な肉体を維持するため」と言うことになる。
室内では心の解放までは叶わないと思っているのだ。

と言うわけで、午前中の2時間程度を大きくてどこまでも広々とした青い天井の下で有酸素運動をすることを心がけている。
あえて言うと「晴耕雨読」をもじった「晴動雨読」ということになる。

で、ボクの有酸素運動は自転車を漕いでくることだから、雨や強風のような自然環境の下では休まざるを得ない。
だから自然の天気のサイクルが、そのまま適度なインターバルにもなって、ジジイと呼ばれる年頃には冷や水にならずぬるま湯程度で済んでくれてちょうどいいと思っているのだ。
毎日が好天続きだと疲労困憊しちゃうかもしれないし…

冒頭の場面に戻るのだが、昨日は風が少し強くしかも冷たかったが、北東風だったので海沿いを走っている分には海べりの山が風を遮り、おまけに太陽の熱を水面に反射させた光が頭上とは違った角度からも体を包み込んでくれるので、とても快適だった。
途中、稲村ケ崎の一番高い所にあるベンチに座って松の木々の間から富士山と江の島を眺めていると、そこは実に小春の領域でポカポカと暖かく、腰を上げるのに一苦労するほどだった。

今日の南関東は最高気温が10度だそうで、真冬の寒さになり冷たい雨が降るらしい。
それだけじゃなくて、向こう4日間に晴れマークはなく、傘マークばかりが並んでいる。
昨日の充電を4日間は保たせるとしても、それ以降が心配になってくる。




稲村ケ崎からの富士山と江の島

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