田んぼを渡ってくる風に水の香りを嗅ぎ、早苗が柔らかな風に揺れる姿が見たくなった。
夏至の日…雲の切れ間はまだ少なく、雲の方が優勢な空模様だったが、隣町とその隣町のずっと内陸に広がる田園地帯まで自転車を漕いだ。
わが家から片道14km。いくつか坂を上り下りして到着した田園地帯には田植えが終わったばかりの田んぼが広がり、田んぼの脇や農家の庭先にへぇ~ !と思わず感嘆符が漏れるような花園が広がっていて、そのさまざまな種類の花の色合いの濃さにも驚かされる。
願いが通じたのか、田んぼを目の前にするとみるみる青空の面積も広がって行って水の張られた田んぼに白い雲と青い空がきれいに映り始めた。
こうでなくっちゃ ♪

農耕民族の血だろうか…こういう景色がときどき無性に懐かしくなる

早苗の香りと水の香りが混ざった風が心地いい

広々とした光景と言うのも重要な演出家である

畑ではトンビだかタカが風に吹かれて休むことなく8の字を描いている

タチアオイは日本の田園地帯を彩る代表的な花の一つだろう

青い空が似合う

花色は様々

こんな背骨のような雲が…
この雲はほとんど形を崩さないまま南の風に乗って行儀よく北へ流れて行った

タチアオイの花がてっぺんまで到達すると梅雨が明けると言われる
…となると梅雨明けは間近ってこと ♪

田んぼ脇の畑の端っこにはミソハギが

こんな花も

あんな花も

どれもノビノビ

あっちでも

こっちでも

花の色が濃いね

とにかく賑やか ♪

真っ赤なカンナは夏の花だ
ローカル線のホームの脇に植えられたりして、たった1両で走るディーゼル列車を出迎え、そして送り出す重要な役割を担ってでもいるかのようにたくましく咲いている姿など、とても印象深い

オレンジ色のザクロの花