「おう、どしたい八っあん ？ 悲しそうな顔しちゃってるじゃねぇ～か。似合わねぇ～ぜ」
「…」
「ん？ 一体何があったてんだよ。黙ってちゃぁ分かんねぇ～よ」
「おいらホントに悲しいんだ、熊さん。放っといてくんないか」
「おいおい、随分重症だぜ。そんなにふさぎこんじゃァ体に毒だぜ。何がそんなに悲しいんだぃ ？ 」
「例の『桜を見る会』の問題だよ」
「おう、あれか。あれのどこがそんなに悲しいんだ ? 」
「だってそうじゃぁね～か熊さん。アベなんちゃらが税金で自分の後援会の連中を飲み食いさせてだよ、高級ホテルで前日に開いた宴会じゃぁ銀座の超高級寿司屋の寿司を並べてだよ、それでたったの会費が５０００円だってさ。それが明るみに出た後、アベなんちゃらがそのことについてきちんと説明したか ？ 」
「確かに八っあんの言うとおりだ。５０００円会費であんな宴会が開けるものかどうか、ホテルが発行する領収書を見せてくれれば一目瞭然で分かる話だからなぁ」
「だろ ！ そんな簡単なことが出来ないってことは５０００円じゃ済まなくて、アベなんちゃらのところが差額を補填してるか、まさかとは思うが官房機密費かなんかを流用して補填してるんじゃね～かって思っちゃうわけよ。カンボーキミツヒってのは何に使おうが領収書も必要ない金のことだ。カンボーチョーカンが管理してんだ。元はと言えばオレたちの税金だぜ、熊さん ！ 」
「そうか、説明できない裏があるってわけだな」
「そういうことよ。いやしくも一国のソーリダイジン様だぜ。そういう人物が説明を放っぽり出して逃げ回ってるってわけよ。これが悲しくなくて他にどんな悲しみがあるってんだ」
「そう言や～八っあん、官房長官のガ～スの説明もしどろもどろだぜ。反社会勢力と一緒に撮った写真の説明もそうだし、肝心の招待客リストを野党が見せろって言ったら捨てちゃったって…。ガキの言い訳じゃァあるめぇえし ！ 」
「おぅ、あれな。ご丁寧に廃棄したのが資料の開示請求があったその後ってんだろ。大慌てで証拠隠滅を図ったってことよ。おまけに、パソコンから消えたって８週間はサーバーには残ってるそうだからそれを引っ張り出して来ればいいものを『あれは行政文書じゃないから見せられねぇ～』ってさ。言うに事欠いて、ほんと支離滅裂だ」
「これにゃ～公文書管理の専門家から『官房長官の説明は明らかに誤り。原本が無くなった段階ではサーバーに保存されたものでもコピーでも何でも行政文書』という指摘があった。それなのに相変わらず、耳を貸さず壊れたテープレコーダーのように同じことを繰り返し言い張っている」
「ったくなぁ。主も番頭も…不誠実極まりないよなぁ」
「うん、国民の素朴な疑問に真摯に答えようとしないばかりか、口を開けばウソばっかり。旗色が悪いと見るや無視とだんまりを決め込んで逃げまくっている。こんな情けない、哀れな姿を見せつけられちゃぁ、ホント悲しくなっちまうぜ。八っあんの気持ちが理解できたよ」
「月曜日の９日で臨時国会は閉幕しちゃうから、アベなんちゃらたちは『シメシメ、逃げ切り成功』ってほくそ笑んでるんだろうが、食い物の恨みは恐ろしいからな。案外国民は忘れねぇ～ぜ。年明けの通常国会冒頭辺りで〝疑惑隠し破れかぶれ解散〟なんかに打って出たって、泣きっ面を見るのはアベなんちゃら自身のはずだぜ。いい加減に年貢納めてもらおうじゃね～か、なぁ熊さん ！ 」
湘南・片瀬漁港 
