平方録

お前はクビだぁ~っ!

わが家のバラの中で今年接ぎ木して3年目になる流鏑馬にまた花が咲いた。
5月にピンク系統の色素が含まれた赤い大輪の花が咲き、しかもとても良い香りを持つ花でボクとしては大いに満足したものである。
それが、なんと夏の盛りにもう一度咲いたのだ。ほかのバラでは2番花はあるが、それももっと早い時期である。第一、今まで一度も咲いたことはない。
天候不順で気温の低い日が続いたので秋が来たとでも思ったのだろうか。まさか秋バラのつもりじゃないでしょうね。
と言ったって彼女は一季咲きのはずで、秋に咲いたこともないんである。
とすると…




まだ開きかけで、これから花びらが大きく展開するはずだが、3年経って一季咲きの性格を変えて秋にも咲いてくれるようになったんだろうか。
だとすると嬉しいが、まだ本物の秋ではないし…、
10月の終わりか11月の初めにもう1輪咲かせるようだとはっきりするかもしれない。


昨日は久しぶりに清明な朝を迎えて真っ青な青空が広がり、陽の光は限りなく輝いていてわが身を染め抜きたいくらいだった。
ところが10時ころから薄雲が広がり始め、何か靄ッとしてきてしまい、木の生い茂る庭に面したわが家のリビングにいても一向に涼しくない。しかし風もないので蒸し暑さが募っていくばかりである。
クーラーは嫌いだし、ええぃ! かくなる上は逆療法で炎天下に飛び出して汗をダラダラかく方がよっぽど気持ちいいわぃ! という気分になった。
これはボクが消夏法として長年やってきていることで、夏はじっとして暑さを避けるより積極的に汗をかく方がよっぽど気持ちがいいのだ。


階段を上り下りして住宅地をくねくねと抜け、やっと江ノ電の線路沿いの七里ヶ浜高校脇の坂道を下り、この先の浜に降りる。


ノロノロ台風のおかげで海中がかき回されたおかげで海藻類が引きちぎられ、波打ち際に堆積して美観を損ねている。


でもこれが稲村ケ崎に近づくとほとんど落ちていないのだ。






でも海水温は生ぬるく、濁っていて透明度は悪い。空も濁ってきた。


稲村ケ崎海岸はかつて海の家が2、3軒あって海水浴場として存在したがそれも20年以上前のことだ。今はサーファーが我が物顔である。ここの浜の砂は砂鉄を含んでいるので黒砂なのだ。かつて鎌倉時代にはここで採取した砂鉄を使って刀剣類のほか馬の蹄鉄や農機具などが製造された。




歩き疲れたし腹が減ったので鎌倉駅周辺に出ようと稲村ヶ崎駅から江ノ電に乗る。




鎌倉駅に着くとちょっと思い当たるところがあってJRの時刻表を見たら10分後に久里浜行きの直通電車があることが判明した。思い当たることとは、直通電車ならグリーン車付きの11両が終点まで行くので、弁当を買ってグリーン車の車内で食べよう、と言うことだったのだ。まるでピンポイントのタイミングだったので即決。ホームの売店を覗いたら大船軒のアジの押し寿司があったのでこちらも即決。ここの押し寿司は押しずし界の実力者なのだ。うまいのだ。


終着久里浜駅。現役時代、特に寒い時期になると酔って帰る時など暖房の効いた座席が心地よくて寝過ごしてしまい、この駅から相乗りタクシーに呉越同舟というか、同じ〝敗残兵〟として乗車し、戻ってきたことも何度かある。無駄な出費を迫られるし、苦い思い出である。あれは違法な白タクだった。足元見やがって!




横須賀駅に近づくとこんな景色が車窓から見える。海上自衛隊横須賀基地。オレンジ色の船体は南極観測艦「しらせ」。しらせの奥に見えるクレーンの立つ辺りから左の方にかけての一帯が米海軍第7艦隊の基地である。ここの司令官がクビになった。わずか3か月の間に最新鋭イージス駆逐艦2隻が商船と衝突事故を起こし、乗組員に犠牲者を出したばかりでなく船体は大きく傷つき、大修理が必要で戦力ダウンは必至である。たるみ切った無様な姿を満天下にさらしてしまった。もっとも最高司令官の45代があの有様だからなぁ…






横須賀駅のホームからは空母のような巨大な船体が見えた。艦ナンバー183という数字が見える。調べたらヘリコプター搭載護衛艦の「いずも」で2隻ある同型艦の1番艦。基準排水量19,500トン。哨戒ヘリなど最大14機搭載可能とある。海自最大の護衛艦で第2次大戦で建造された旧軍の空母「蒼龍」より若干だが大きいそうである。専守防衛の国には必要ないように思えるのだが、安全保障関連法という名の「戦争法」に基づいて5月に初めて実施した米艦防護任務に就いたのがこの「いずも」だ。


護衛艦2隻が行儀よく並んでいる


おまけ。宵の明星付きの夜明け。今朝04:37撮影

今日はいつもと趣向を変えてやってみた。これならテーマを絞る必要がないからネタ切れの場合に使えそうだ。
そう。語るに落ちるとはこういうことで、実はネタ切れでテーマ探しに苦慮した挙句、昨日たまたま普段と違うことをしたので写真が潤沢にあったのだ。
まあ次の機会にも使えそうである。シメシメ。
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