随分と日が延びた。
それに伴ってか大気の明るさもいよいよ増してきつつあり、「光の春」という言い方をしても差し支えないんじゃないかと思うくらいになってきた。
不思議なことに、こういう変化を肌で感じるようになると身体も微妙に変化し始めるとみえて、ボクの場合だといつも羽織っている長袖のフリースジャケットがうっとおしくてたまらなくなりつつある。
代わりに薄いダウンのベストかフリースのベストを羽織るのだが、腕の部分が身軽になっただけで心の在りようも随分と軽くなったように感じられるから不思議なものである。
かと言って、そういう姿でいられるのは日中の陽が高い所から射しかけるような時間帯だけの話で、ちょっと傾きかければ寒さが忍び寄って来るからそうはいかないし、外に出るにしてもせいぜい庭ぐらいで、とても散歩にまでこの格好でという訳にはいかない。
とは言え、日脚が伸びるにしたがって体が自然と反応していくさまが、わが肉体ながら面白く、しかも愛おしささえ感じられて、この変化の過程というものを感じながら楽しませてもらっている ♪
こういうフトした瞬間に、我もまた大自然の一部なり…という思いを新たにすることができる。
不思議なもので、意識なんかしてもいないのに五感が鋭くなっていることにも気づかされることがあり、へぇ~っ!と痛く感心するのである。
春に向かってまっしぐらってことか…