その昔、銭湯に行くと大きな湯船の奥にはその銭湯自慢のペンキ絵が大きく描かれていて、南関東モンのボクの記憶に残っている限り海越しに見える富士山が定番中の定番で、後は帆掛け船だったり松林が添えられたりして変化をつけていたように思う。
昨日は久しぶりに…というか今夏初めて、これ以上ないくらいに澄み切った空気に包まれ、そのクリアカットな空に富士山がくっきりと浮かんだ。
それがいい具合に腰のあたりに細長い雲の帯がたなびいて、薬師寺あたりの三重塔の裳腰のようにも見え、美しい山容を一層引き立てていた。
海が青いから、空も青いから…双方が競い合って青色で包み込むものだから見える世界は青一色 !
普段はあまり見られないくらい深くて澄んだ青一色の光景に見惚れて佇むボクもすっかり青色に染まってしまった ♪
海辺は心地よく風が吹き付け、それは海面を白波立てるほどの威力があって普段より強めかなとは思ったが、強烈な日差しを和らげるにはそれくらいがちょうどよかった。
それは家でも同じで、一昨日は日中でも扇風機を使わざるを得なかったが、この日はわが家も風が良く通ってそんな必要もなく、自然の風に委ねて快適に過ごせたのも真夏のクリアカットな天気のお陰である。
暑いけど涼しい。この一見、形容矛盾とも思える言い方も実際には矛盾でも何でもなく、実際にそうなのだから世の中は楽しいし、面白い。
こういう夏だから甲子園の高校野球の大会が盛り上がるのだし、いくつかの名曲と言われる大会歌や応援歌・賛歌が生まれてきたのも偶然ではないのだ。
学校が長い休みに入るのも、学校では絶対教えられないことを学んでほしいからだし、それが学べるのもまた然りなのである。
夏の懐は想像を超えて広く、しかも深い。
それが夏の真骨頂でもあるし、だから夏が大好きなのだ。
鎌倉・稲村ケ崎から 6:45(写真はいずれも8月11日)
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9:50 片瀬西浜海岸
9:46 片瀬西浜
9:49
10:13 これくらい波が打ち寄せてくると水遊びも楽しい
10:25 江ノ島・湘南港堤防から見る海面は波頭が立っている
左奥から大・中・少と続く丘の右端の小山が稲村ケ崎
10:26 逗子・葉山方面
10:26 ヨットハーバーのビルの屋上の黄色い吹き流しがやけに目に染みる