その1で暖かさについて記しましたが、他の疑問に答えたいと思います。
質問2
アラジンのブルーフレームストーブのメリットは何ですか?
人により感性が違うので難しいですが、私の感じるメリットを記します。
1 歴史的な名品ストーブであること。
その1でも記しましたが、1930年代初頭に発明された 灯油を燃料に完全燃焼 完全燃焼の証に青い炎を出す! という特許をベースに 15シリーズから(8シリーズから?)現在の39 シリーズ迄ずっとこのメカニズムは約90年間変わりません。 恐らくこの先100年、200年変わらないすごい技術が使われているストーブです。 この約90年前に誕生したメカニズムは今なお破られず(唯一の? 自然吸気で)灯油を完全燃焼させてガスコンロの様な青い炎を出すストーブです。
灯油を完全燃焼させて炎を青色にするためには早い燃焼(大量の酸素を素早く供給)、かつ高い温度の燃焼が必要になるそうです。 このブルーフレームの青い炎は灯油をほぼ100%燃焼しているそうで、運転中もほぼ灯油の匂いがしないし、煤もほとんど出なく、部屋の空気を汚しにくいストーブです。 運転音もしないし。 そんなすごい唯一無二のストーブだと思っています。 青い炎を出すファンヒーターがありますが、ブンゼン式やポンプ噴霧式と言われるファンヒーターで灯油を混合ガスにしてから燃焼させているのでガスコンロのように完全燃焼しています。 アラジンと同じように完全燃焼しているので匂いもほとんどしないし、空気も汚しません。
2 高燃費、高効率なストーブ。 最高だと思います。
消費燃料は1時間あたり0.26Lです。 他の暖房器具と比べても消費燃料は少ないと思います。
他のオレンジ色の炎の一般的な灯油ストーブと比べてアラジンのストーブは暖かくない と言われる理由は赤外線、遠赤外線の量だと思っています。 アラジンのブルーフレームヒーターから赤外線が出ればまさしく最強のストーブになると思います。 だって、アラジンはオレンジ色の炎の一般的な灯油ストーブよりはるかに高い温度で燃焼しているはずです。 一般的なオレンジ色の炎のストーブは燃焼温度が低く、完全燃焼できていないので匂いもすれば煤も出る、しかし! 金網部分やセラミック部分から赤外線が出るのでストーブの近くに行けば人は暖かく感じる と思っています。 何が言いたいかというと、ストーブの近くで赤外線による暖かさはアラジンにないけど、部屋全体を温める能力はどの他のストーブよりも高い 高効率ストーブ! と思っています。
ファンヒーターが赤外線をあまり出さずに熱風で部屋を温める暖房器具だとしたら、アラジンは電気を使わない天然のファンヒーターです。 違いはファンヒーターは人がいる前方に熱風を吹き出し人を温めながら部屋を温めますが、アラジンは自然の摂理に従って上にだけ熱風を吹き上げ、部屋全体を温めます。 運転音もしないので天然のオイルヒーターのように優しく(いつの間にか?)部屋全体を温めてくれるストーブだと思います。
3 発売開始からずっと変わらない基本構造。
アラジン ブルーフレームヒーター という商標は1960年に発売された15シリーズからだそうです。 1967年か1970年から発売された16シリーズから燃焼の要部品である芯はずっと変わっていません。 現在の替芯が16LPなのは16シリーズ用に売り出した芯だからです。 もちろん、この芯に対応する燃焼部のバーナーも同じくずっと変わっていません。 変わっているのは時代とともに変わる安全基準に誠実に対応しているだけです。 従って、いつの時代のアラジンもその時代の最高のストーブだと思っています。 とにかく、ずっと変わらない、変わらなくてもいい完成された燃焼部を持つストーブだと思います。
4 電子部品を使わないシンプルな構造。
発明から約90年、ブルーフレームヒーターとして販売されて64年目に入るアラジン ブルーフレームヒーターの基本構造はずっと変わらない、言い換えれば約90年前の戦前の技術を今も使っているストーブです。 複雑な電子部品を使わないので修理が簡単で、交換部品もシンプルです。 複雑なのは、基本的な燃焼と切り離された安全装置だけです。 メンテナンス部品は今も供給されるので自分で直せる人は自分で修理したり、メンテナンス業者もいるので長く使えます。 例えば天板が汚れたり錆びたら天板だけ新品に交換できます。
私の64年前のアラジンは耐震装置が付いていないシンプルなモデルなので3分もあればバラバラに分解でき、お掃除を兼ねたメンテができます。 古いアラジンの天敵の一つはネジの固着です。 10年、20年、30 年と長く使うことを考えるなら、新しくネジの固着がないうちに(できる範囲で)一度分解しておくと、いつでも気軽に分解、メンテできるストーブとなり長く使えるストーブになると思います。
まだまだ、私の思うメリットはあるので続きは その3 に記したいと思います。