Satoru's diary

日々の想いをつづります。
I write down daily thought. ^^

15th Mar 2023 (Wed) アラジンのストーブの評判 どうなの? その2

2023-03-15 19:24:16 | キャンプ
その1で暖かさについて記しましたが、他の疑問に答えたいと思います。

質問2
アラジンのブルーフレームストーブのメリットは何ですか?

人により感性が違うので難しいですが、私の感じるメリットを記します。

1 歴史的な名品ストーブであること。
その1でも記しましたが、1930年代初頭に発明された 灯油を燃料に完全燃焼 完全燃焼の証に青い炎を出す! という特許をベースに 15シリーズから(8シリーズから?)現在の39 シリーズ迄ずっとこのメカニズムは約90年間変わりません。 恐らくこの先100年、200年変わらないすごい技術が使われているストーブです。 この約90年前に誕生したメカニズムは今なお破られず(唯一の? 自然吸気で)灯油を完全燃焼させてガスコンロの様な青い炎を出すストーブです。

灯油を完全燃焼させて炎を青色にするためには早い燃焼(大量の酸素を素早く供給)、かつ高い温度の燃焼が必要になるそうです。 このブルーフレームの青い炎は灯油をほぼ100%燃焼しているそうで、運転中もほぼ灯油の匂いがしないし、煤もほとんど出なく、部屋の空気を汚しにくいストーブです。 運転音もしないし。 そんなすごい唯一無二のストーブだと思っています。 青い炎を出すファンヒーターがありますが、ブンゼン式やポンプ噴霧式と言われるファンヒーターで灯油を混合ガスにしてから燃焼させているのでガスコンロのように完全燃焼しています。 アラジンと同じように完全燃焼しているので匂いもほとんどしないし、空気も汚しません。

2 高燃費、高効率なストーブ。 最高だと思います。
消費燃料は1時間あたり0.26Lです。 他の暖房器具と比べても消費燃料は少ないと思います。

他のオレンジ色の炎の一般的な灯油ストーブと比べてアラジンのストーブは暖かくない と言われる理由は赤外線、遠赤外線の量だと思っています。 アラジンのブルーフレームヒーターから赤外線が出ればまさしく最強のストーブになると思います。 だって、アラジンはオレンジ色の炎の一般的な灯油ストーブよりはるかに高い温度で燃焼しているはずです。 一般的なオレンジ色の炎のストーブは燃焼温度が低く、完全燃焼できていないので匂いもすれば煤も出る、しかし! 金網部分やセラミック部分から赤外線が出るのでストーブの近くに行けば人は暖かく感じる と思っています。 何が言いたいかというと、ストーブの近くで赤外線による暖かさはアラジンにないけど、部屋全体を温める能力はどの他のストーブよりも高い 高効率ストーブ! と思っています。

ファンヒーターが赤外線をあまり出さずに熱風で部屋を温める暖房器具だとしたら、アラジンは電気を使わない天然のファンヒーターです。 違いはファンヒーターは人がいる前方に熱風を吹き出し人を温めながら部屋を温めますが、アラジンは自然の摂理に従って上にだけ熱風を吹き上げ、部屋全体を温めます。 運転音もしないので天然のオイルヒーターのように優しく(いつの間にか?)部屋全体を温めてくれるストーブだと思います。

3 発売開始からずっと変わらない基本構造。
アラジン ブルーフレームヒーター という商標は1960年に発売された15シリーズからだそうです。 1967年か1970年から発売された16シリーズから燃焼の要部品である芯はずっと変わっていません。 現在の替芯が16LPなのは16シリーズ用に売り出した芯だからです。 もちろん、この芯に対応する燃焼部のバーナーも同じくずっと変わっていません。 変わっているのは時代とともに変わる安全基準に誠実に対応しているだけです。 従って、いつの時代のアラジンもその時代の最高のストーブだと思っています。 とにかく、ずっと変わらない、変わらなくてもいい完成された燃焼部を持つストーブだと思います。

4 電子部品を使わないシンプルな構造。
発明から約90年、ブルーフレームヒーターとして販売されて64年目に入るアラジン ブルーフレームヒーターの基本構造はずっと変わらない、言い換えれば約90年前の戦前の技術を今も使っているストーブです。 複雑な電子部品を使わないので修理が簡単で、交換部品もシンプルです。 複雑なのは、基本的な燃焼と切り離された安全装置だけです。 メンテナンス部品は今も供給されるので自分で直せる人は自分で修理したり、メンテナンス業者もいるので長く使えます。 例えば天板が汚れたり錆びたら天板だけ新品に交換できます。

私の64年前のアラジンは耐震装置が付いていないシンプルなモデルなので3分もあればバラバラに分解でき、お掃除を兼ねたメンテができます。 古いアラジンの天敵の一つはネジの固着です。 10年、20年、30 年と長く使うことを考えるなら、新しくネジの固着がないうちに(できる範囲で)一度分解しておくと、いつでも気軽に分解、メンテできるストーブとなり長く使えるストーブになると思います。

まだまだ、私の思うメリットはあるので続きは その3 に記したいと思います。

15th Mar 2023 (Wed) アラジンのストーブの評判 どうなの? その1

2023-03-15 16:01:06 | キャンプ
時々、アラジンのストーブは暖かくない! とかデザインがいいから寒くても良い! なんて口コミを見ることがあります。 アラジンのストーブは高いのに暖かくないなら、買うのをためらう方もいるかもしれません。 そんな方のために今日は私の考察を記します。

まず最初に我が家ではアラジン ブルーフレームヒーターの初期型(15シリーズ)を使っています。 従って、最新の39シリーズでない事をご了承下さい。 暖房能力や燃費は15シリーズから現39 シリーズも変わりがないと思うのでほぼ同じ熱源だと思います。

また、我が家ではアラジンのストーブがメイン暖房ではありません。 都内在住ですが、真冬はエアコンとの併用をしておりサブ暖房として電気代削減に貢献してくれます。 秋や春の寒い日レベルならアラジンだけで十分室温20度くらいになります。 特に春の寒の戻りはその年に買った灯油を使い切るためにも役に立ちます。

そんなストーブですが アラジン ブルーフレームヒーターの特徴は
1 対流型ストーブである。
2 灯油のみが動力源で電気コンセントや乾電池を使いません。 従って電子部品を使っていないので長年にわたり使え、壊れても交換部品がシンプルです。
3 1930年代に発明された 灯油を完全燃焼させる。 そして完全燃焼の証に青い炎を出す! という特許をベースに今も(唯一の? 自然吸気で)灯油でガスコンロのように青く完全燃焼する炎を出すストーブです。 このすごい完全燃焼により有毒な一酸化炭素排出量が少なく、匂いも少なく、空気を汚しにくいストーブです。
4 1930年代から基本的な燃焼の仕組みは約90年変わらず、今後も100年、200年変わらない名品である。 それでも少しづつ駄目なところ改善し続けています。
5 タンク一体型のストーブである。
6 1時間あたりの灯油消費量が0.26Lの燃費が良いストーブである。
7 十分な加湿能力がある。


そんなストーブの色々な問いに答えたいと思います。

1 アラジンのストーブは暖かくないのか?
サブ暖房として使うなら十分温かいです。

メーカーとしては木造7畳、コンクリート造10畳の部屋を推奨しています。 しかし我が家では16畳のリビングで使用しています。 ファンヒーターやエアコンの方が部屋を急激に温める能力は高いです。 これには敵いません。 急激に部屋を温める能力はほぼゼロです。 従って、我が家でも真冬の朝はエアコンのタイマーで起きる前から部屋を暖めておきます。 起きてきたらストーブを入れます。 エアコンを切ってストーブだけでも十分温かい?(耐えられる?)日もあれば、エアコンと併用しながらエアコンの設定温度を下げて電気代節約の日もあります。 エアコンを切ってストーブだけで過ごせる日もあるので一度温まった部屋の温度を維持する能力はあります。 ストーブをつけずにエアコンだけ切ったら、急激に室温は下がります。 アラジンの効果は確実に感じます。

また我が家では写真の通り、天板を外してボイリングリングの状態で使っています。

アラジンユーザーは知っていますが、アラジンの空気吸い上げ力は強力です。 アラジンは下から空気を吸い上げ燃焼部に新鮮な空気を大量に供給し、完全燃焼し、熱風を上に吐き出します。 チムニーの上からファンヒーター並の温かい風が出ています。 想像以上に強力な風です。

青い炎のことをブルーフレームと呼んでいますが、ブルーフレームは完全燃焼の証です。 煤など出ません。 部屋や壁が汚れる事もありません。(多少は汚れてるかもしれませんが) 煤が出るのは不完全燃焼の証で、炎がオレンジ色になっている時です。 炎がオレンジ色はメンテナンスか換気のサインなので炎の色が天然の注意勧告インジゲーターです。 炎の色が青なら引き続き使ってOK、赤ならメンテか換気が必要。

ブルーフレームのためには新鮮な空気が必要です。 燃焼筒にタールが着くと空気穴が詰まり、空気の供給が悪くなりオレンジ色の炎となります。 また酸素濃度や湿度が高すぎてもオレンジ色の炎になります。 そんな時はドアを少し開けて換気して部屋の外の空気を入れてあげるとすぐにブルーフレームに戻ります。 いい注意勧告です。

ガスコンロもそうですが、加湿器を併用するとオレンジ色の炎になるようです。 これは水道水の中に含まれるカルシウムなどが空気中に放出されていてガスの炎と反応してオレンジ色の炎になるようです。 ガス会社いわく、このオレンジ色の炎は完全燃焼に影響ないようです。 完全燃焼するアラジンから大量の水蒸気が出るので追加の加湿器はいりません。

従って、天板を外してボイリングリングの状態で使うと早く部屋が温まり、あの強力な上昇気流で部屋の空気の対流が始まり、部屋の空気をかき混ぜながら暖めてくれます。 すでにサーキュレーター並みの風量で熱風が出ているので不要かもしれませんが、サーキュレーターの弱運転で上向きにし、天井付近に溜まっているであろう? 温かい空気を下ろしたりしています。

また、触媒が上に付いている現行型では使えないかもしれませんが、ボイリングリングの運用だと真上にほぼ熱が逃げるので、比較的壁の近くに置けます。 自己責任ですが我が家では壁から30cm程度離せば、壁は熱くなりません。

※マニアックな情報ですが、写真のボイリングリングは15シリーズ前期型の特徴で、ボイリングリングにも琺瑯加工してあります。 また、真ん中に五徳置いています。

14th Mar 2023 (Tue) アラジンのストーブをメンテナンス

2023-03-14 10:49:42 | キャンプ
お久しぶりです。 皆さんお元気ですか?
我が家では梅も桜も(先日の強風で)写真を撮る前に散ってしまいました。

さて今日は暖かくなってきたのでアラジンのストーブをちょっとメンテナンスしました。 我が家のストーブはアラジン ブルーフレームヒーター 15型。

I.R.や8型ストーブなどもありますがWikipediaによると、I.R.ヒーターの内容はほぼそのままに15型から商標が <アラジン ブルーフレームヒーター> に変更された とあるのでH42201型はアラジン ブルーフレーム ストーブの初期中の初期型ストーブです。

※ネットの情報によるとH42201型は昭和35年(1960年)に発売されたモデルでH42202は昭和36年発売となっています。 因みに最初の4は日本向けを指すようで英国内で販売されたモデルはH2201となるようです。

現行の39型を持っていないのでわかりませんが15型は構造がシンプルなので3分もあれば以下のようにバラバラになります。 組み立てはチムニーの土台のネジ締めが面倒なので5分位かかります。



ちょっとバラして気になる汚れを拭きとりました。 汚れは特になく組み立て直した後に点火チェック。 ちゃんと青い火になりました。



製造から? 販売から? 63年以上も経っているのにこうして今も我が家を暖めてくれるアラジンのストーブは本当にすごい名品だと思います。
少しづつサビ落としをしたり、磨いたりしていると琺瑯や銀色のメッキの下から真鍮の金色が現れ、贅沢な作りをしているストーブだなと今でも感動を与えてくれるストーブです。




9th Jun 2022 (Thu) レアなコールマンの英国製ガスランタン

2022-06-09 14:43:41 | キャンプ
コールマンの 3015HPAJ です。
今となっては貴重な Made in England の1マントルガスランタンです。 と言っても、以下の写真の通り外箱に小さく Made in England と記されいるだけで製品自体にはどこ製と記されていません。


類似商品はプリムスの定番商品2269や2279です。

この商品は1995年に買いました。 今から27年前ですね。笑 昔のマントルが付いていたし、ゴムパッキンも劣化してなさそうだったので点灯させてみましたが現在も問題なく使えます。 凄いですね。

さて、最初にちょっとマニアックな情報です。
登山用ガスバーナーなどで有名なEPIは英国Taymar社のブランドでした。 しかし、英国Taymar社は1993年に米国コールマンに買収されます。 既に自社ブランドが名が通っているコールマンとしてはEPIブランドにあまり興味がありません。 EPIブランドは1994年9月に設立されたばかりの日本のユニバーサルトレーディングが引き継ぎ、1994年からEPI製品の日本生産が始まり、現在は日本のブランドとなっています。

そんな時代背景の中、コールマンは1994年にはEPIの定番商品LFA(現在のMBランタンの祖先?)と全く同じ商品を コールマン 3018HPAJ として発売しています。 これもレアな英国製コールマンランタンです。

従って、米国コールマンは山岳用ガスバーナー、ガスランタンでノウハウと実績を持つ優秀な英国工場を手にしたので、コールマンの独自自社商品の開発をスタートします。 そして1995年に英国工場生まれの Coleman 3015HPAJ が完成され、私の手に届きました。 この商品は1998年まで3年間売られていたようですが、現在は廃盤となっています。 そんなランタンのレビューです。

それではメリットです。
1 明るい。 マントルを使うガスランタンは明るいです。 現在のコールマンのガスランタン200W相当の商品が約1,543lmと記されいるので、この商品の白熱灯100W相当は770ルーメン位ありそうです。 私は、当時ソロキャンプだったので半分以下に絞って使用していましたが十分明るかったです。 最近は使っていませんがメインランタンとして使えるランタンだと思います。 因みに、コールマンHPによると200W相当のガスランタンは1,543lm、320CPとしているので、私の 3015 は約100W相当、約770ルーメン、約160キャンドルパワー、約160カンデラの明るさの商品となります。

以下の写真は、10年以上前のマントルで少しズレてしまっているマントルですが十分明るいです。 室内ですが光源から3m離れた場所でも頑張れば新聞の文字が読めそうです。


2 構造がシンプルで壊れない。 10年以上ぶりに箱から出して分解掃除してみました。 あまり使っていない事もあり意外と綺麗でした。 27年前の商品ですがこれからも使えますし、これからも私が死ぬまで使えると思います。


3 ある程度寒さに強い。 不完全燃焼を抑止する気化促進機構が付いている と外箱に書いてあります。 これをコールマンではAFBSやAFBと呼んでいたそうです。 @今は何と呼ぶのでしょう? EPIガスならLFA機構と呼び、SOTOなら仕組みが全く違いますが温度低下に効果を発揮するマイクロレギュレーターみたいな効果がある仕組みです。 この気化促進機構があるのでガスランタン、ガスバーナーの宿命であるドロップダウンに少し強いです。 何か難しい機構にように記してしまいましたが、とてもシンプルな構造で真鍮製と思われる棒がマントル近くの熱をガス缶の接続口まで運んでガスの気化を促進させる物です。 マイクロレギュレーターのようにガス缶の内圧調整とか、ガス量調節などという難しい機構ではありません。

4 レアな英国製コールマンである。 これはどうでもいい事です。 中国製のLEDランタンを愛用していますが、英国製のこのシンプルな構造のガスランタンには違う味があります。 山岳用ガスバーナー、ガスランタンで培った英国EPIの良い所を引き継いでいる良い製品だと思います。

5 冬に暖かい。 後にデメリットで記しますが燃費が悪いです。 燃費が悪い代わりに凄い熱量です。 夏にこの熱量は不要ですが、冬キャンプではミニストーブとして冷えた手を温めてくれます。


さて、デメリットです。 これらのデメリットにより、今は2軍となりコレクションの一つになっています。

1 ランニングコストが高い。 これはこの製品に限った話ではなく明るいガスランタンの宿命です。 この商品は1時間当たり55gのガスを消費します。 中型ランタンとしては省エネだと思いますが、それでも230gのOD缶で4時間ちょっと、470gのOD缶でも8時間ちょっと、250gのCB缶でも4時間半程度です。 私は最大光量で使わないのでもう少し長持ちしますが、1泊2日のキャンプでも大量のガス缶を必要とします。 まぁたかがしれてると言えばたかがしれてますが、高照度LEDランタンと低燃費のルミエール暮らしに慣れた今となってはランニングコストが高く感じます。

2 バイクキャンプには荷物が大きい。 この商品とガス缶を持っていくとまぁまぁな荷物です。 これも上記同様、小さなLEDランタンとルミエールに慣れた今となっては大きくて使いません。 と言っても、ランタン自体の大きさはルミエールとそんなに変わりません。 左右に写っている箱が大きいのです。


3 マントルなので運搬時に気を使う。 これもマントルランタンの宿命です。 と言っても、10数年ぶりに開けたランタンに(少しズレていますが割れずに)昔のマントルがまだ付いていました。 またマントルランタンの良さに戻るかもしれませんが、今は気を使わないマントル無しランタンに夢中です。

というようなレアなガスランタンのお話でした。

8th Jun 2022 (Wed) おすすめのオイルランタン

2022-06-08 12:01:27 | キャンプ
デイツの Dietz78です。 ハリケーンランタンと言われる種類のランタンでその名の通り、風に強いランタンです。

類似商品はフュアーハンドのFeuerhand276です。 デイツ78とヒュアーハンド276はどちらもほぼ同じ大きさで同じスペックです。 某ボッチキャンプをしている芸能人はヒュアーハンドを使っています。 デイツは米国に会社で1840年創業、ヒュアーハンドはドイツで1893年創業、どちらの商品も安定した明るさを提供してくれます。

デイツ78のお値段はデイツジャパンで税込4,862円からあります。 私の黒と金色のモデルは税込5,148円で売っています。 デイツの良さは、商品モデルの豊富さです。 デイツ78は比較的小さく入門におすすめのモデルですが、もっと明るくて大きなランタンが欲しくなった時にはデイツで揃える事が可能です。

それではメリットの紹介です。
1 意外と明るい。 7カンデラでろうそく7本分の明るさです。 メインランタンとして自分のキャンプサイト全体を照らすには心もとないのですが、サブランタンとして手元を照らすなら意外と使えます。

写真は光源を80cmの高さに吊るした状態で2m20cm離れた所です。 十分メジャーの数字が読めます。 頑張れば新聞も読めます。 天井のある部屋での撮影なので天井のないキャンプ場ではもう少し暗く感じるかもしれません。


2 味のある癒やしの光。 ろうそくのような暖かい癒しの炎です。 LEDの便利で明るいランタンも良いですが、やはり本物の炎は何者にも代えられない癒やしの空間を提供してくれます。

3 ランニングコストが安い。 私は灯油を使っています。 室内で使う場合、灯油特有の灯油ストーブの様な匂いが少ししますが、キャンプ場では気になりません。  タンク容量は約340ccで、燃焼時間も約20時間あるので夕方18時から24時まで6時間使ったなら、3日以上もちます。 実際には、火力を少し弱めて使っているので概ね1週間持ちます。 という事は、灯油1Lで3回分、約9日間使えます。 という事は、3Lあれば約1ヶ月使える計算になるのでランニングコストがとても良いです。

しかし、後でデメリットに記しますが運搬時に揺れると燃料が漏れやすいので、燃料を抜いて移動します。 ありがちなのは、キャンプで帰る当日に燃料が余ってしまい、勿体ないのそのまま帰宅し、帰宅すると燃料が漏れて荷物が灯油臭い! なんて事もありますが、慣れてくれば必要な燃料量がわかってきて無駄がなくなります。

少し高いですが燃料にパラフィンオイルを使えば煤も出にくいし灯油特有の匂いもありません。

4 構造がシンプルで長く使える。 ガラスのホヤは割れる可能性がありますが、それ以外はほぼ鉄でできているので錆にさえ気をつければ長く使えます。 100年以上前のビンテージランタンなんかもあるほど長く使えます。

5 寒い夜にミニストーブ代わりになる。 真夏にこの熱量は不要ですが、春秋キャンプで少し肌寒い時にランタンの上は暖かいです。 狭いソロテントなら、火事と換気に気をつければ、暖房代わりになります。 因みに、テント内の使用を奨励するわけではありませんが、テント内で酸素が無くなるとこのオイルランタンもろうそく同様消えてしまうので酸欠で死亡するリスクが少し減ります。 @ガスランタンは酸欠で火が消えてもガスは出続けます。

それではデメリットです。
1 燃料を入れるのが面倒くさい。 パラフィンオイルを使う人は楽かもしれませんが、灯油を使う私はちょっと工夫が必要です。 以下の写真に白いボトルがあります。 これはホームセンター買いました。 エンジン式草刈り機や発電機などの混合燃料を作る為の容器? なのかもしれません。 これの良いところは蛇口が付いている点です。 容器容量も1Lあります。 従って、18Lのポリタンクからこの1Lの白い容器に灯油を移します。 そして、この容器からランタンに灯油を移します。 デイツの燃料注ぎ口は小さいので漏斗を使ったり色々工夫が必要ですが、この白い容器を使えば気軽に灯油を補充できるのでおすすめです。 キャンプ場に気軽に灯油を持っていけるし灯油が漏れることもありません。


2 最大光量にすると煤が出る。 時々、灯油を使うと煤でガラスのホヤが真っ黒になるので使えない! なんてレビューを見ますが、それは不完全燃焼させている証です。 不完全燃焼しなければ煤は出ません。 私は家でも使っているのですが、3ヶ月に1度位拭けばいい位で、別に年に1回拭くだけでもいい位です。 最大光量を求め、芯を出しすぎると燃料吸い上げるのが間に合わず、芯の先に燃料が届かず芯自体が燃えてしまいます。 また燃料気化に必要な温度に達しなくなり、不完全燃焼となり、煤が出ます。 私はサブランタンとしての利用なのでそんなにデイツに明るさを求めていません。 従って、最大光量より少し落として使えば煤も付かず快適に使えます。

3 持ち運び時に燃料が漏れる。 これは構造上の宿命です。 燃料は密閉されていません。 漏れる可能性があるところは3ヶ所あります。 下から順番に言うと、燃料注ぎ口のキャップから漏れる。 これは燃料を注ぎ口直下まで満タンに入れた時に漏れやすくなります。 対策はキャップにゴムパッキンを付けると漏れにくくなりますが、そもそもそんなに満タンにしない程々の量で使うのが良いと思います。 次は、バーナー部分の接続口。 ここは少し回すとバーナー部が簡単に取り外せます。 ここにはゴムパッキンなどないので、運搬時に揺れて灯油が波打てばここから灯油は漏れます。 最後に芯の部分。 ここは空洞だらけです。 運搬時に揺れて灯油が波打てばここから灯油は確実に漏れます。 従って、運搬時の燃料漏れは仕様なので、燃料を抜いて運びましょう。

4 バイクキャンプには少し大きい。 荷物に余裕があれば持っていきますが、荷物容量に制限があるキャンプでは持っていくのに躊躇します。 このデイツの代わりにもなるルミエールを持っているので、荷物容量に制限があるキャンプではルミエールが活躍します。 車キャンプで荷物容量に余裕があるときはデイツが大活躍します。

というようなデメリットなので、私にはあまり気にならないデメリットだらけです。 従って、メリットばっかりの商品としておすすめのランタンです。

因みに、写真手前に金属の棒が3本ありますが、ランタンハンガーと言われる物で、これがあればタープポールなどにランタンを引っ掛けられるので便利な商品です。 またランタンを吊り下げているのは トライポッド という商品に吊り下げています。 これは簡易トライポッドで水分満タンのダッチオーブンなどの重たい物は吊り下げられませんが、ランタンや軽いやかんや鍋は吊り下げられます。 トライポッドも荷物に余裕がある方におすすめの商品です。