お久しぶりです。
9月1日にスプリングドライブ SBGC001 を買ってから1ヵ月が経過したのでレビューです。
まず気になる精度ですが、購入時にぴったり時間を合わせて1ヵ月後に -5秒 という事で1ヵ月で5秒進んだだけでした。 これはスペックである 平均月差±15秒 の範囲なので、概ね良好なムーブメントを引いたと思います。 このまま毎月5秒ずつ進むとは思いませんが、仮に毎月5秒ずつ進み続けたとしたら 1年で1分 狂うだけなので、概ね満足です。
また精度は使い方に大きく依存します。 私の場合は、大体? 平日8時頃腕に付け、夜8時頃外す というサイクルで、週末は付けたり、月曜の朝まで置きっぱなしという感じです。 置いている時はテーブルの上に盤面を上にして普通に置いています。 もしかしたら、違う使い方をするともっと精度が良くなるかもしれないし、悪くなるかもしれませんが、私の生活にフィットした精度になっています。 このスプリングドライブの基本動力はメカニカルウォッチと同じなので 遅れではなく進んでいる マイナス時間 になるのは比較的良い状態だと私は思います。 引き続き、2ヶ月目もチェックしていきたいと思います。
このグランドセイコーを買ってから、秒差 に敏感になりました。 とある会社の壁掛け時計が 数秒狂ってる 事にも気が付く様になりました。 これも自分のグランドセイコーの時間が正確に動いてくれているから感じる事だと推察します。
また、購入時に付いていたメタルバンドを革バンドに交換しました。 1週間使ってみて、色々ぶつけるし、小さな傷も付いたので、Dバックルの革バンドと時計工具をネットで安く買い、初めて 自分で交換しました。 茶色と黒の革バンドを買い、今は茶色の革バンドをつけていますが、 より?地味に? 真面目に? 見えるので、我ながら満足です。 @この時計を買った目的は、いい加減な私を 少しでも真面目で誠実な人に見えるように? してくれる時計として購入しました。
すでに色々ぶつけているので細かい傷はありますが、大きな凹み傷などはなく、いつか磨けばすぐに綺麗になりそうです。
という事で、概ね良好な時計を購入したと思いますし、引き続きこの精度が長く続く事を祈ってます。
今回は購入した グランドセイコーのクロノグラフ GMTのSBGC001を私なりに考察します。 なぜグランドセイコーなのか なぜ銀文字盤なのか なぜスプリングドライブなのか なぜSBGC001なのか 答えたいと思います。
なぜグランドセイコーなのか? なぜROLEXやOMEGAでないのか? について考察します。 まず一部の人はリセールバリューや数年後の時計の資産価値を気にする人がいますが私は少し違います。 価値は下がらない事に越したことはありませんがリセールバリューや資産価値を求めるならグランドセイコーよりROLEXやOMEGAなどのスイスブランドに歩があると思います。 私もいくつかスイスブランドの時計を持っていますが、今回は「腕時計をしている私が、ミーハー感のない、実直で真面目に見える または私をそう着飾ってくれる(ある程度の高価な)時計」を探していました。
そういう視点では グランドセイコー は最高のブランド? モデル?です。 なぜなら、メリットにもデメリットにもなるけど多くの人が グランドセイコーには技術力があり、精度も良いし、ある程度?ブランド力もあるし、ある程度?高価な値段設定ですが、品質を考えたらリーズナブルとも思える腕時計です。 IWCやBreguetなども検討しましたが、日本製で実直感がある Grand SEIKO に歩がありました。
次に なぜ銀文字盤なのか? について考察します。 上記に述べたように今回は いい加減な私を真面目「そう」に 見せてくれる為の時計なので、スポーツマンや格好良さが出る黒文字盤や色付き文字盤より、白や銀などの色なし文字盤一択でした。 しかもグランドセイコーは時間の見やすさを考えて黒文字盤には銀色の秒針(クロノグラフ用ですが)、銀文字盤には(大好きな)青焼きされたブルースチール針が使われています。 私個人的には黒文字盤が大好きですが、今回はぐっとこらえて銀文字盤の SBGC001 にしました。 目的達成が大事です。
次に なぜスプリングドライブなのか? について考察します。 これは色々な要素が絡んだ結果スプリングドライブになりました。 一部の人はスプリングドライブのスムーズな秒針にひかれていると思います。 実際、私もひかれますが一番惹かれたのは クオーツ並みの精度 です。 ならば初めからクオーツにすればいいとお思いの方がいると思いますが、クオーツのデメリットでもある 秒針がカチカチ動いて他の安いクオーツ時計と同じ動きを私は良しとしません。 致命的なのがクオーツの動力源があの小さなボタン電池ということです。 私はグランドセイコーの太くて分厚くてエッジに角度がある色んな腕の角度でも時間が見やすい針が好きです。 グランドセイコー買うならあの針の時計が欲しいと思っていました。 確かにクオーツモデルでもあの太い針を使ったモデルがありますが動力源が小さなボタン電池という点では変わりません。
一方スプリングドライブは機械式のいい所であるゼンマイを動力源にしており、ボタン電池よりはるかに大きい動力を出力し、かつ巻き上げ続ければほぼ無限に動力を得られ続けます。 2、3年? 5年位? で電池切れで時間が止まる心配もありません。 かつ、太い針でも、クロノグラフでも、GMTでも、日付表示でもいくらでも針さえ置ければ動かせます。 しかも72時間のパワーリザーブがあれば金曜の晩に時計を外して月曜の朝に時計をはめても時計は止まっていません。 従って、私の思う理想のムーブメントは スプリングドライブ式 なのです。 私も一本超薄型手巻きの Piaget を持っていますが、Piagetも2016年にスプリングドライブのような機械式とクオーツのハイブリッドムーブメント(700P)を出しています。 スプリングドライブとは方式違いますが、スプリングドライブ同様精度の良い機械式クオーツ式のハイブリッド時計です。
最後に なぜSBGC001(クロノグラフGMT)なのか? 考察します。 ここまで、真面目で誠実に見える時計が欲しいから SEIKO/Grand SEIKO。 真面目で誠実に見える時計が欲しいから 銀文字盤。 精度が欲しい、でもパワーがないクオーツは嫌。 という事でスプリングドライブ。 まで来ました。 この流れなら、単純に3針のノーマルグランドセイコーが筋です。 あえて言うなら日付表示付も許されるでしょう。 もっと譲ると海外出張や海外の人とやりとりするからGMTもギリギリ許されるかもしれません。 私も真面目で誠実に見える時計ならノーマル3針グランドセイコーがいいと思います。 しかし、グランドセイコー、スプリングドライブ、日付表示は真面目に見える。 GMTもギリギリOK。 ここまで来ると ちょっと欲 が出てきます。
あとクロノグラフ機能をつければ、現在のグランドセイコーの最高のムーブメント(9R86)になるような気がしました。 実際には私が考える現時点の最高のムーブメントはクオーツの精度を更に上げた 9R96 でないかと考えています。 すでにこのクロノグラフGMTには、日常生活で支障のない100m防水やJIS第一種耐磁性能、72時間のパワーリザーブメーター、日付表示も付いているので、現在のグランドセイコーのムーブメントでこれ以上言うことはありません。 しかも、動力が無限だからこそフル機能。 かつスプリングドライブにより精度の高いクロノグラフとなります。 そういうことを踏まえて、かつ真面目に見えるか? という視点でこの銀文字盤のクロノグラフGMTを見ると 「これもギリギリ許されるのではないか?」 と思えてきて 結局これ一択で購入に至りました。
最後に2017年から作り始めている新ロゴのGrand SEIKOロゴ版か、旧ロゴ(SEIKOとGrand SEIKOのWネーム版)の選択は SEIKOロゴが好きだし、Wネームの方が価値が上がるかもしれないので、旧ロゴ版を購入しました。
従って、時計に詳しくない人が私の時計を見て、 あぁ○○さんはSEIKOの時計なんだぁ △△さんはROLEXしてるのにぃ と思われても問題ありません。 グランドセイコーを知らない人は沢山いますから。 私はただただ この時計をしている時は 真面目そうな人だなぁ 飾らない人だなぁ SEIKOの時計なんて謙虚だなぁ と思ってもらえる様に この時計 を買いました。 でも、時計を知っている友達はグランドセイコーのこのクロノグラフGMTの黒文字盤版に興味深々ですが、ROLEXしている友達はグランドセイコーのリセールバリューにも興味深々でした。(笑