コールマンの 3015HPAJ です。
今となっては貴重な Made in England の1マントルガスランタンです。 と言っても、以下の写真の通り外箱に小さく Made in England と記されいるだけで製品自体にはどこ製と記されていません。
類似商品はプリムスの定番商品2269や2279です。
2 構造がシンプルで壊れない。 10年以上ぶりに箱から出して分解掃除してみました。 あまり使っていない事もあり意外と綺麗でした。 27年前の商品ですがこれからも使えますし、これからも私が死ぬまで使えると思います。
3 マントルなので運搬時に気を使う。 これもマントルランタンの宿命です。 と言っても、10数年ぶりに開けたランタンに(少しズレていますが割れずに)昔のマントルがまだ付いていました。 またマントルランタンの良さに戻るかもしれませんが、今は気を使わないマントル無しランタンに夢中です。
類似商品はプリムスの定番商品2269や2279です。
この商品は1995年に買いました。 今から27年前ですね。笑 昔のマントルが付いていたし、ゴムパッキンも劣化してなさそうだったので点灯させてみましたが現在も問題なく使えます。 凄いですね。
さて、最初にちょっとマニアックな情報です。
登山用ガスバーナーなどで有名なEPIは英国Taymar社のブランドでした。 しかし、英国Taymar社は1993年に米国コールマンに買収されます。 既に自社ブランドが名が通っているコールマンとしてはEPIブランドにあまり興味がありません。 EPIブランドは1994年9月に設立されたばかりの日本のユニバーサルトレーディングが引き継ぎ、1994年からEPI製品の日本生産が始まり、現在は日本のブランドとなっています。
そんな時代背景の中、コールマンは1994年にはEPIの定番商品LFA(現在のMBランタンの祖先?)と全く同じ商品を コールマン 3018HPAJ として発売しています。 これもレアな英国製コールマンランタンです。
従って、米国コールマンは山岳用ガスバーナー、ガスランタンでノウハウと実績を持つ優秀な英国工場を手にしたので、コールマンの独自自社商品の開発をスタートします。 そして1995年に英国工場生まれの Coleman 3015HPAJ が完成され、私の手に届きました。 この商品は1998年まで3年間売られていたようですが、現在は廃盤となっています。 そんなランタンのレビューです。
それではメリットです。
1 明るい。 マントルを使うガスランタンは明るいです。 現在のコールマンのガスランタン200W相当の商品が約1,543lmと記されいるので、この商品の白熱灯100W相当は770ルーメン位ありそうです。 私は、当時ソロキャンプだったので半分以下に絞って使用していましたが十分明るかったです。 最近は使っていませんがメインランタンとして使えるランタンだと思います。 因みに、コールマンHPによると200W相当のガスランタンは1,543lm、320CPとしているので、私の 3015 は約100W相当、約770ルーメン、約160キャンドルパワー、約160カンデラの明るさの商品となります。
以下の写真は、10年以上前のマントルで少しズレてしまっているマントルですが十分明るいです。 室内ですが光源から3m離れた場所でも頑張れば新聞の文字が読めそうです。
2 構造がシンプルで壊れない。 10年以上ぶりに箱から出して分解掃除してみました。 あまり使っていない事もあり意外と綺麗でした。 27年前の商品ですがこれからも使えますし、これからも私が死ぬまで使えると思います。
3 ある程度寒さに強い。 不完全燃焼を抑止する気化促進機構が付いている と外箱に書いてあります。 これをコールマンではAFBSやAFBと呼んでいたそうです。 @今は何と呼ぶのでしょう? EPIガスならLFA機構と呼び、SOTOなら仕組みが全く違いますが温度低下に効果を発揮するマイクロレギュレーターみたいな効果がある仕組みです。 この気化促進機構があるのでガスランタン、ガスバーナーの宿命であるドロップダウンに少し強いです。 何か難しい機構にように記してしまいましたが、とてもシンプルな構造で真鍮製と思われる棒がマントル近くの熱をガス缶の接続口まで運んでガスの気化を促進させる物です。 マイクロレギュレーターのようにガス缶の内圧調整とか、ガス量調節などという難しい機構ではありません。
4 レアな英国製コールマンである。 これはどうでもいい事です。 中国製のLEDランタンを愛用していますが、英国製のこのシンプルな構造のガスランタンには違う味があります。 山岳用ガスバーナー、ガスランタンで培った英国EPIの良い所を引き継いでいる良い製品だと思います。
5 冬に暖かい。 後にデメリットで記しますが燃費が悪いです。 燃費が悪い代わりに凄い熱量です。 夏にこの熱量は不要ですが、冬キャンプではミニストーブとして冷えた手を温めてくれます。
さて、デメリットです。 これらのデメリットにより、今は2軍となりコレクションの一つになっています。
1 ランニングコストが高い。 これはこの製品に限った話ではなく明るいガスランタンの宿命です。 この商品は1時間当たり55gのガスを消費します。 中型ランタンとしては省エネだと思いますが、それでも230gのOD缶で4時間ちょっと、470gのOD缶でも8時間ちょっと、250gのCB缶でも4時間半程度です。 私は最大光量で使わないのでもう少し長持ちしますが、1泊2日のキャンプでも大量のガス缶を必要とします。 まぁたかがしれてると言えばたかがしれてますが、高照度LEDランタンと低燃費のルミエール暮らしに慣れた今となってはランニングコストが高く感じます。
2 バイクキャンプには荷物が大きい。 この商品とガス缶を持っていくとまぁまぁな荷物です。 これも上記同様、小さなLEDランタンとルミエールに慣れた今となっては大きくて使いません。 と言っても、ランタン自体の大きさはルミエールとそんなに変わりません。 左右に写っている箱が大きいのです。
3 マントルなので運搬時に気を使う。 これもマントルランタンの宿命です。 と言っても、10数年ぶりに開けたランタンに(少しズレていますが割れずに)昔のマントルがまだ付いていました。 またマントルランタンの良さに戻るかもしれませんが、今は気を使わないマントル無しランタンに夢中です。
というようなレアなガスランタンのお話でした。
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