「バカップルさんから荷物が届いたよ・・何?」
「壊れたヘッドライト」
「直せるの?」
「判らない」
ノルネスさせ歩とお突き合いの☆バカップル夫がゆく!雪山くじゅう一人旅☆ での出来事
そして、夜の準備をしていると、ヘッドライトが「パリッ」
電池を入れるボックスがねじ切れて、粉を拭き、
テープで巻いても接触が悪く点きません
(東雲の空さんがいてくれたら、修理してくれたんだろうけど。トホホ)
その声が聞こえたので「修理してみるからダメ元で送って~~」
送ってきて・・・見てみると・・・・かなりの重傷!
破断したネジの断面は狭いし・・材質はポリだし・・・瀕死の重体・・「難しいな,,,,,,,」
とにかく分解して・・・。
電子部品は汚れているけれど、破損はなさそう。
なかなか名案が思いつかないので・・・図面を起こして見ることに。
そして書いた図面・・・概略図です。
図面を見ながら考える事・・・・数日・・・・
・・ああでも無い・・・こうでも無い・・・
スリーブ入れようか・・・止める方法が無い・・・接着?・・ポリなので無理
ビスで止めようか・・・耐水を考えないと・・・無理・・ビスが表に出るし見えるし・・・それはプライドがゆるさん
また数日・・・
図面と本体を見ながら・・ああでも無いこうでも無い
・・・・しかしこの時間が楽しいのです!・・・
そして本体の厚みが意外に厚い事に着目フックが引っかかるかも反対はロングボルトで
修理方法を図面に落としてみると・・
M3ボルトで隙間ぎりぎりを抜けて行けそう。その隙間0.3mm以下
買ってきた材料
M3のボルトナット40円×2、とM3のロングボルト400円・・合計480円
M3ボルトをフック状にするため頭をつぶし、ガスバーナーで焼いて曲げます。
つぶした頭をフック状に削ります。
「釣り針作ってるの?」「いや・・・フック」「フックって何?」「・・・」
フックが引っかかる穴を本体に開けます。
「なんか臭いよ??ビニールが焦げる臭いがする」「・・・・」
フックをガスバーナーで熱く熱し、ポリの本体に押し当て、穴を開ける方法で・・・成功!
ロングボルトは本体に合わせ少し曲げ、回転防止の突起を溶接して
電池スリーブにボルトが通る穴を開けますが、正確に位置を決めないと・・
その余裕は0.3mm以下慎重にマーキングします。
片方はすでに穴が空いているのでメスで慎重に穴径を片側に広げていきます。
もう片方は3mmのドリルの歯で・・
しかし材質がポリ、電動ドリルでは割れる可能性があるので手で慎重に回して穴を開けます。
そして全ての加工が済み、部品をそろえて組み立てです。
組み立てました。
割れていた所はあえて接着しません、そのままです。その方が元の正しい位置に納まりやすいからです。
余ったボルトを切って
電池を入れて、全てを組み立て・・・点灯・・・・・・・・・
翌日、バカップルさんの元に退院していきました。
このヘッドライトは電池を押さえるキャップに問題があります。
今のままの構造では、閉めていくと、先端が当たる前にネジの限界を過ぎてしまいプラスチックネジが破損するのです。
電池キャップの長さが後0.5mm長ければ破損せずにすみます。
耐水圧20mのためOリングが入っているので、最後まで閉めなくとも漏水する事は無いはずです。
このヘッドライトを使っている方は電池キャップを閉めすぎない様に!
壊れたヘッドライトで楽しい時間を過ごすことができ、しかも修理も成功して良いことずくめでした。
送ってくれ、楽しみをくれたバカップル夫さんに「バンザ~イありがとう」