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The Dawn Sky (東雲の空)

硫黄山(えびの高原)周辺の規制ついてお勉強

なんで今

調べて見る・・・

10月23日火山噴火予知連絡会が硫黄山周辺の立ち入りを注意を・・。

硫黄山を福岡管区気象台火山監視情報センターが通常から火口周辺警報にレベルをあげた。

えびの市が硫黄山から1kmの立ち入り禁止区域を設定

その『火山噴火予知連絡会資料』とは?(気象庁のHPからダウンロードできます)

内容をお勉強して見ると大きく2の現実が判りました。

1.えびの高原(硫黄山)付近の地震は今年の3月、4月頃が最も多く最近はそれより少ない状態で推移している

2.山が膨張している区域が広範囲である事
    野々湯が他の測点から遠ざかっている
    韓国岳は高千穂峰方向に移動
    韓国岳北東も北北東方向に移動

(基点平面資料に、今年4月頃からの傾斜計データーの推移を独断で・伸び・変わらない・縮む・3パターンに分類し色分けして見ました。あくまで個人的な判断です)

これに類似するデーターも有りました。
矢印の方向に大きさだけ移動していると言う図です。
硫黄山だけで無く赤○で示すような広範囲が膨張していると言うことになります。

えびの高原周辺が膨張していて・・プシュ~と硫黄山からなる恐れが有ると言うことでしょう。

膨張している周辺には自然に熱水やガスが噴出している所は硫黄山だけで無く、山城の湯、手洗の湯、鉾投湯、金湯、大霧地熱発電所周辺にも2ヶ所有りますが、変化が無いと良いですね。

御岳山の例もありますが過剰反応するのもどうかと思います。

とにかく危うきに近寄るなとの事だと。

活火山帯の霧島に登山する以上
噴火に遭遇する危険性は有り最悪の事態を、
自分なりにシミュレーションしておくのも必要でしょう。

そこで韓国岳登山中に最悪の事態(硫黄山やえびの高原付近から今の想定以上に噴火した場合
どう避難するかについて考えてみました。

噴煙の主な方向がAの場合とBの場合で避難経路が大きく変わると思います。

噴煙がA方向やもっと東向きの場合
登って来た(緑の経路)で素早く避難する事が妥当な判断でしょう。

噴煙がB(大浪池方面)および登山口方面の時
噴石や火山灰が降り注ぐ方面には行きづらいはずです。
そうなると反対方面に避難しなければ成りません。
現在韓国岳から先の縦走路は立ち入る事が出来ません、
しかしそれは管理者が登山道の安全が確保出来ないと言う理由からだと聞いています。
私はこの様な事態であれば多少荒れているでしょうがトレースは出来るはず、
迷わず獅子戸方面に逃げ(青の経路)
そして大幡経由で大幡登山口へが最も妥当な選択かと考えます。

噴煙方向がBの場合のその他の避難経路
生駒林道に下りる方法も可能ですが、時間的に考えると素直に大幡池に向かった方が早いし登山道がわかりやすいと思います。

獅子戸から炭化木の谷を経由して高千穂河原に至る登山道は新燃岳の噴石が最も厚く積もっているので×です。

獅子戸から新湯林道への登山道は私的には有りです。
ただ新燃岳の規制区域に入るので問題がありますし、
旧登山道のトラバース部分(ミツバツツジのトンネル道)は噴石や火山灰が積もっていて見つける事は出来ないと思います。
しかし、斜面をトラバースしながら歩けば旧登山道の沢沿い道に出られるだろうし、
もしだらだらと下ってしまったとしても、
赤い水の沢には出られ、そして旧徒渉点から綺麗な川の徒渉すれば新湯林道の最終地点です。
現在の新湯林道の状態は判りませんが、最も早く車両と合流することが出来る経路だと思います。

最も嫌なのが大浪池から韓国岳に登って居た時です。
噴火の中、韓国岳を更に登る勇気と決断があれば良いのですが・・やっぱり早く下りたい・・・
大浪池火口縁を通らずに下りる方法は、韓国岳避難小屋から両滝に向けて沢を下り、
新湯林道に出る方法もあるかもしれません。
沢登りには使われていますが、私はこのルートを通った事が無いのでこれ以上は判りません。
しかし一つの選択肢では有ると思います。

時間的に長引けば水の確保も頭に入れておかなければいけません。
獅子戸側に下った場合、獅子戸から大幡方面への鞍部から新燃方向に100mほど下った沢と大幡池で確保できます。
新湯林道方面に下った場合は赤い水の沢とその先の綺麗な水の沢です。

色々お勉強をし、考えてみましたがあくまで私の考えです。
(なお3資料は火山噴火予知連絡会資料を無断でコピーし、手を加えさせていただき掲載しています。)

しかし・・・実際噴火に遭遇したら、想像も出来なかった事になるのかも知れませ、

御岳で被災された方々も、短い時間で最良の避難方法を色々考え行動されたはずです。 

これから韓国岳に登る方は、もしもの時、
自分はどう行動するか頭の隅にでもシュミレーションしておくべきです。

登山は決して安全ではありませんむしろ危険です、すべて自己責任です。

いかに安全に行動(登山)するかが自分自身に問われます。

当分なるべく近寄らない方がいいね」「当分高千穂峰かな~~

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コメント一覧

東雲の空
うりさんへ
http://blog.goo.ne.jp/henkutuzizii
馬の背を登山中お鉢が噴火したら・・・
運良く噴煙の反対側で無い限り助からないです。

韓国岳もそうです。
そう考えると・・どの活火山にも登れません。

注意は必要ですが・・
過剰な反応もどうかと思います。

韓国岳に行く回数減りますね~~。
うり
こんにちは。
先日は高千穂峰で馬の背を歩きながら『もしお鉢が噴火したら』を想定してみました。いろいろ考えましたが
実際は恐怖で足がすくんで動けないかも・・・と
思いました。大浪池でもヘルメットを被った方を
見ましたし、みんなの意識に変化が起きたのは
間違いないですね。
東雲の空
マイペース登山さんへ
http://blog.goo.ne.jp/henkutuzizii
山の変化は以前から有ったので、
慌てて気象庁やえびの市が規制したのは、
御岳の事が有ったからでしょう。

いずれにしろ、噴火などの事態に遭遇するのは自分自身ですから、
1回ぐらい考えておくのも悪く無いと思いました。

韓国岳に登る機会が減りますね・・・。
マイペース登山
 韓国だけが規制されたとき、東雲さんはどうされるのかと思ってました。
 良く調べられてますね、非常時にどう動くか常に想定しておくことは、避難時の一歩をどれだけ早く踏み出せるかにかかってくるということらしいです。
 以前は硫黄山、蒸気をもうもうと吹きあげてましたが、それがない分一気に噴き出すこともあるのでしょうね。
 霧島山系、高千穂に限られてきましたね。 
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