「竹の皮買ってあくまき作って見ようや」
「灰汁もまだ有るし・・母の見よう見まねで・・だね」
”あくまき”とは餅米を灰汁で焚きしめた南九州にしか普及していない保存食です
元々は薩摩の保存兵糧食、テレビドラマ西郷どんにも出て来ました
南九州のスーパーや物産館などで売られてます
餅米を竹の皮で包んで茹でた保存食です
砂糖も塩も調味料全く入ってません、餅米と灰汁のみ、食べる時きな粉やお醤油を付けて食べます
食べ物のカテゴリーとしては・・昔は保存食、最近はお菓子でもご飯でも無く懐かしいおやつ?
竹の皮を10枚200円で買って来て~~この辺は野菜売り場などの隅っこに竹の皮が売っています
餅米をどれだけ必要か試しに・・・カップ一杯で「茹でたら、ふくれるからこれぐらいって」
竹の皮が10枚、1枚少し破れているので細かく裂いてひも用に使うとして、9個作るためカップ9杯を
洗って~~~一晩灰汁に漬けるので前夜の作業です
ざるに揚げて水切り
乾燥した竹の皮は乱暴に扱う折れたり破けたりするので水に浸けて柔らかくして明日洗います
この皮が入る長い容器が見当たらないのでビニール袋に水を満杯にして
洗って置いた餅米に灰汁を入れ
灰汁は先月、灰から『昔、母が作っていたコンニャクを灰汁から再現してみた』の時に作った残り
次の朝
灰汁に一晩浸した餅米は
灰汁汁から揚げて「良い色に染まってるね~~」「これだけでも炊いたら美味しそう~~」
灰汁汁もまた茹でる時に使います
一晩、水に漬けた竹の皮は~~
「きゃ~~~大きく成ってる」綺麗に洗って
竹の皮が水を吸って予想外に大きく成っているので1枚に茶碗一杯入れ7個作る事に変更
柔らかくなった竹の皮で包み
裂いた竹の皮でしっかり結びます「茹でたら膨らむからゆるくよ^^」
「その結び方じゃダメよ~~ゆるくてもほどけない結び目にしないと・・・」「・・・・・」
「やらせてん」丸まった竹の皮の端っこを伸ばし・・餅米を真ん中に寄せ「そうそう~~」
竹の皮の両耳をそろえ、一度織り込み「初めてとは思えんね~~」
トントンと餅米を片方のしっかり寄せ・・・「上手いじゃん」
両端を閉じて・・結んで「ゆるめよ・・」「でも、ほどけたらダメやろう・・」
「この結び方ならゆるまないし、ほどけない~~完璧やろ」結び目の「余りを切ってね」
ガスコンロで一煮立ちさせストーブへ
ストーブでコトコト1時間ほど茹でたところで~~
「もう良いと思う~~1個食べてみようや~~」
「いいじゃん~~」
切ってみると~~餅米の粒がかすかに確認出来る程度~~
個個の好みですが・・しかり煮て餅米の形が完全に無くなる程度が好みな方にはもう少しか・・・
「なにを付けて食べる?きな粉?お醤油?」「無しで食べて見る」「なしで!・・・私は醤油」
食べて見て「完璧じゃん~~」「もうこれくらいで良いね~~」
残りも鍋から揚げ冷やし
結び目がしっかりしている物は売り物みたいです~~、
これ私作!ちなみに(巻き結び+止め結び)
「美味しいね~~灰汁も口に残らない」「灰汁がいいっちゃが~~」
「残りどうする」「食べてよ~~山持って行くとか~~」
これを山に持って行くには1個ならともかく数個は「重すぎて無理」
「1個食べればもういい」「日持ちするから、だれかに持って行ってあげよ~~」
母が作っいた懐かしい○○再現シリーズ第2段、前回の『コンニャク作り』に続き大成功でした
「次は味噌作ろう~~」「味噌は一度に沢山作らないとね~~大豆も沢山いるし・・」