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この本を読んでいて 夫の一言が、
「俺は親父の形見が無い」
と言い出し、
その後 「あーあった」
と 【金槌】だと ほっとした表情の夫。
義父は 鍛冶屋さんでした。
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熱く焼けた鉄をこの重い金槌を振り下ろし 形を整えていた後ろ姿を 覚えている と、話します。
次男である夫、就職してニ年目に、
義父は胃癌で 亡くなりました。
当時 姑48歳。
三男は まだ大学院生。
父親と 大人の会話をする間もなく
亡くなって さぞ無念だったでしょう。
では、私の父の形見は?となり、
私は一人っ子ですし、
父は90歳で亡くなりましたから、
色々なものが 手元に残っています。
今朝も 父から譲り受け 増えすぎたアガパンサスの苗を 植え替えていました。
夫は、
では、俺から、
娘達3人に 形見になるような物って有るのか?
と、頭をかいていました。