鎌田敏夫著 4人家族
京都・山科に単身赴任中の妻靖子から電話が掛かってくるシーンから始まる、家族四人の物語.
こことにとまった言葉が、
「女は何度も決断を迫られる。女になるとき、母になるとき、女でなくなる時」
それに比べて、特にこの主人公たちが生きた時代(内の夫も含め)の男性は、
受験・就職・結婚・・・と女性の体の変化に比べて取り巻く環境が変わるわけでもなく
緩やかな変化に対応して生きてきたようだ。
また、「自分のすべてをささげて守る子供という存在。」というフレーズ。
これも男性にはない感覚と思う。
「時には家庭の平和や団欒を乱す暴君になる子供」・・・
男性の作者の眼でよく見抜いて描写してくれていた内容で、
共感ばかりしながら、雨音とともにページが終わる時が、惜しい気持ちにさせられた
ドラマのような小説でした。
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