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日々の移ろい

風が冷たい日 母に会いに

銀杏の葉が 道路に舞っています。
カサカサ 音を楽しみながらの、駅までの道。

母に会いに行きました。

いつものように
「私には伊勢の家と ここと2つあるから、あんた好きに使って頂戴」と、言う認知症の母。

イエイエ、伊勢は 私が4歳まで住んていて、以降は愛知県ですから、伊勢の家なんてありません。

ここは、施設なんですけど、、


「いつまで働くの?」と聞かれた。

「人手不足で辞めさせてくれないのよ」と、応えると、

「そうかあ」と、普通に会話のキャッチボールが できている。

認知症?と首を捻リたくなる時もあれば、

「お父さん 死んだんで、もう買ってきても食べられへん」と、

今晩の献立を考えている母。
以前は父の死を知らず、
「あの人はあんまり食べないから、、」と、答えていた。

「私が、こうてきてあげるから待っといて(買ってきてあげるから待っていて)」と、話し、

施設をあとにしました。



(中学のボランティアさんが トイレットペーパーの芯で作った可愛いツリーが ちょこんと)

施設の職員さんのお陰で、
夏頃に比べて
よく食べ、よく話し、息も辛そうでもなく、

良い状態の母です。


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