日々の移ろい

「世界で最初の音」  



白川道 著。

フルタイムの仕事をやめてから 本に向き合える時間がたっぷりある。
この上ない幸せ


さて、この作品、

父は母の出産を知らず別れ、
彼は非嫡出子として 育ち 母に暴言を浴びせた男に切りつけ、
少年院で育った主人公。

そんな荒れた環境で出会った友との 仕事と事件。

警察の執拗かつ執念で たどり着く真実。

「親は子を憎むことは出来ないが、忘れることは出来る。
 子は親を憎むことは出来るが、忘れることは出来ない」

繰り返し 表現される この一文。

「この世界が出来た時に最初に聞こえた音はなんだったか?
神は全てを平等にと作ったのに実は違ってしまった。
それを観て神様は ため息を漏らした」

神様のため息! が最初に聞こえた音。

誰もに平等に与えられていたら、憎み苦しみ 戦争さえ起こらない、
平穏な暮らしあるはず。

でも実際は 誰もが同じように 違いを持って生きている。


ハードボイルドかな?と読み進んだけれど、
深く心地よい読後感を味わえる作品だった。

深夜1時半に読み終えても あれこれ思いをめぐらせ
寝付くことが出来なかったが、

没頭できる時間が与えられていることに 感謝する
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