高校の時、万葉集で「冬ごもり」というのは、
「春」の枕詞であると教えられました。
何故と思う人もおられるようですが、
私はなんて日本人らしい感性だろうと感心したものです。
春は単にその気温で量られるものではありませんね。
次第に日差しが伸びてくるとその光のきらめきに春を感します。
まだ黒々とした土だけど、雨の日が多くなると、
萌芽のきざしが見えてきて、なぜか春を実感します。
聖書のヘブライ11章1節に
「信仰とは,望んでいる事柄に対する保証された期待であり,
見えない実体についての明白な論証です」という言葉があります。
ですから,それらの現象は、今はっきりとは見えなくとも、
春は必ず来るだろうと、希望の根拠であり,
確信を与える証拠なのです。
それは待春の気持ちであり、
「冬来りなば春遠からじ」の気持ちなのではないかしら。。
ちなみのこの言葉のもとになったのは、
イギリスのロマン派を代表する詩人シェリーの「西風の賦」という
長詩の最後の句だそうです。
寒くて辛い冬のあとには、暖かい春がやってくる。
今はたとえ辛く苦しくても、
やがて明るく幸せなときはやってくるという意味だそうです。
そう思うと、季節に我が身を移し合わせて、
励まして生きるということは万国共通の心理なんですね。
そういえば昔、吉永早百合さんの「寒い朝」の
北風の中に 待とうよ春をの一節も良く口ずさんだものです。
さてさてこの冬ごもりの間、我が家では大変な出来事が!
主人が病で倒れて十日以上も救命緊急治療室に…
奇跡的な回復で入院は二十日ほどでしたが、二十キロ痩せました。
無事退院できて、今では脂肪吸引やダイエット入院したと思えばと、
冗談交じりです。
やっと制作に取り掛かり、
今日はブラウスジャケットを仕上げました。
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